音楽

2021年2月良かった曲まとめpart.1

はじめに


2月ももう終わり。普段よりも2日3日短いので当然といえば当然なのだが、2021年もう2ヶ月終わったのかと思うと早い!こないだ1月の記事書いたばかりなのに!(笑)

という事で今回は2月に聴いた曲で良かったと思ったものを紹介!先月と同じく10曲選び、5曲ずつ紹介していこうと思う。

①祝祭/ sumika


3月3日にアルバム『AMUSIC』をリリースしたsumika。そのアルバムに先駆けて配信されたのがこの曲。

先に聞かせるという事は自信がある曲なんだろうと思っていたのだが、その自分で勝手に設定したハードルを越えてきた。

いきなりサビから始まる展開はベタだなぁとは思いつつもやはり王道。なんだかんだ良いと思ってしまうから王道になる。

そしてsumikaは雨が似合うバンドだとつくづく思う。物理的な雨というより「逆境」という意味での雨。

彼らの曲に「雨天決行」という曲があるのだが、雨が降ってもやめないというメッセージが込められている。
今回の曲の「晴れのち雨になってもゆく」というサビの歌詞に想起させられる。

「雨天決行」から8年近く経ってもなおブレない姿勢が垣間見れ、逆境や苦難を実際に進んできた彼らだからこそ説得力を伴って歌える曲。アルバムも楽しみ!

②多重露光(feat.川上洋平)/東京スカパラダイスオーケストラ


[ALEXANDROS]のボーカル川上洋平さんとのコラボ第2弾。前作の「ALMIGHTY~仮面の約束」は明るく楽しげな楽曲だったが、今回は少しシリアスめな曲調になっている。

MVも観たが、オレンジのスーツがイカしてる。こんな発色のいいスーツが似合ってしまうのはスカパラかダンディ坂野くらいのものだろう。
シンプルに演奏歌唱シーンのみなのが最高にクール!

「多重露光」というカメラ用語から着想を得るところも今までになくて面白い。詩人な谷中さんらしい。

多重露光とは

このように2つの被写体を合体させたようにする写真の技法のことだそうだ。

2つのものを合わせるという意味を歌詞の中でも持たせていて、「過去と未来」がこの曲の中でいう多重露光のようなものというわけである。

仮面ライダーのタイアップもありながら、今のこの時世も反映した歌詞が効いている曲だと思う。

「簡単に手をつなげるような時代じゃないと分かってるけど」

「この世界やり直すなら過去と未来は多重露光」

「知恵と勇気が重なっていく」

ボーカルをゲストに迎えるバンドながらも歌詞の面白さもスカパラの魅力のひとつだと再認識させられた1曲。

③ラブソング/上野大樹


去年の3月には既にYouTubeでアップされており、今年2月にフルバージョンを満を持して配信でリリースしたという経緯の曲。

全くそういった前情報を知らずに、

「ラブソング」とタイトルを銘打ってサムい曲だったら嫌だなぁとか思っていた自分。今となってはとても浅はかだったと後悔している。歌い出しの歌詞に面食らってしまったからだ。

「あの子は電車に飛び込んでこの世をそっと去ってしまった」

かなり衝撃的な始まり。

その後もほとんど変わらないメロディのままで、自ら命を絶ってしまった描写と絶ってしまった人を想う様子がメロで、そしてサビでは、あの世とこの世がくっつくくらいにラブソングが広がって、「あの子」の耳に届いてほしいと歌われている。

男女の色恋を歌うだけがラブソングではなく、現存しようがしまいが、
誰かを想う歌そのものがラブソングだという事に気付かされる。

自分の中のラブソングの固定観念や概念ごとぶっ壊してくれる1曲になった。

内容が内容なだけに、テレビでは流れないだろうし、聴く人が聴いたら燃えるのかもしれない。しかし、上っ面ではなくもっと根っこの部分を聴けばこの曲の真意が分かるのかもしれない。

④ポニーテイル/ビッケブランカ



名曲の香りがするイントロというのが個人的な感覚にあって、この曲はその琴線にバチバチに触れてくるイントロだった。

既にイントロの20秒弱で心をガッチリ掴まれていたもので、早く歌が聴きたくなるほど。

春の始まりを思わせる内容で、これからいろんな場所で流れそう。

また一筋縄ではいかない紆余曲折ある幸せを描いていて、ウエディングソングにもピッタリなのではないだろうか。

MVには桜井日奈子さんが出演。歌だけ聴くと幸せな曲の印象だったのが、映像と合わせると甘酸っぱくて少し切ない曲に聴こえてくる。

また、春を思わせる描写も映像との相乗効果で、色濃くなっている。

さながら短編のドラマを観た気分になるほどの作品。MVも楽曲を構築している一部なんだよなと再認識。

是非この曲は音楽のみとMV込みとで2回楽しんでほしい1曲。

⑤君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!/SHISHAMO


まずタイトルからインパクトがすごい。1発で覚えられる人はいないだろう。 久しぶりにこんな長いタイトルを聞いた。個人的にはB’z以来。

長いのにタイトルにするからにはきっとサビの歌詞にそのままなっていると予想していたら(これもB’z方式)、案の定!

しかし、サビのメロディに乗ると語感が一気に心地好くなり、タイトルも覚えられそうなほどキャッチーになる不思議。

「目も耳も」や「寝ても覚めても」の「も」に置くアクセントや最後の「素敵」のリズムが絶妙に気持ちがいい!

最初の方は甘ったるいのろけた歌の印象を受けるが、サビの最後で

「私のものじゃなくなるその日のために」

という短い一文で、一気に切ないニュアンスにしてしまうのもうまいなぁと感嘆してしまう。

MVもストーリー仕立てかつ少しコミカルで楽しい。

歌詞もメロもビデオも超素敵!!!な仕上がりになっている。

最後に


2月は話題のアーティストの作品も多かったので、そういったものも押さえてみたものの、個人的にはハマらずな曲が多かった。逆に今まで聴いてこなかったアーティストでいいと思える曲が多かったなぁという印象。

次のpart.2でも今まで聴いてこなかったアーティストもちらほら選んだ。次回もお楽しみに!