音楽

33歳男性が作る春のプレイリスト

はじめに

もう世間はすっかり春だ。こちら東北もいつもはこの時期はまだまだ寒いのだが、暖かい日も多く、いつもの年より早く春を感じている気がする。

暖かいと出掛けたくなるが、こんな時勢のため、行ける場所も限られる。つまらない。

せめて音楽で春を感じて、この行き場の無い気持ちを昇華して、消化したい。

そう思って自分なりの春プレイリストを作った。パッと思いついた曲を書いてみた。曲順は少しこだわりをもっている。

プレイリスト

プレイリストはこのような感じ。それでは何曲か紹介したい。今更紹介するまでもない名曲もあるが、そこはいっそ勘弁してほしい(笑)

こどもが好きなことを話しているのを聞いてあげているかのごとく、温かい目と気持ちで読んでいただけたら幸いである。

春の歌/スピッツ

まず、いの一番に浮かんだ曲がこれだった。タイトルが物語っているもの、春の歌だって。

はじめは、タイトルに引っ張られているだけなのかもと思うほど春らしい言葉は登場しない。本当にサビの「春の歌」くらい。

しかし、生命が息吹く様子というか、前が開けた明るい未来をこの極力から感じる。

春を直接感じる言葉は無くても、「希望」「遮るな」「朝の光」など抽象的なワードのひとつひとつに明るさを感じているのかもしれない。勿論曲調の明るさも去ることながら。

春といったら1番に思い出す名曲。春になったら仰々しく毎年聴いている気がする。

春風/sumika

比較的最近の曲も入れたいなぁと思ったら、もう3年前なのかと戦慄が走ったのがこの曲。

3分程度と短く、タイトル通り、春に吹く強い風のようにさっと吹き抜けていくかのよう。

ここまで疾走感がある春の歌も珍しいので、アクセントとしてプレイリストに入れたくなった。

疾走感がありつつもどこか寂しげな気持ちにさせるのは歌詞の妙か。

新生活を故郷とは違う場所で迎える主人公。
新しい生活と場所に早く慣れようと気を張っている1番のメロ部分。

しかし、それ以降は故郷にいる貴女(母親かな?)を考えながら、少し寂しそうな1番のサビ以降。曲の半分以上が寂しそうな歌詞に聞こえる。

ただ、湿っぽく終わらせない為に、最後に未来の話をするという、絶妙な温度で曲を締めるバランスの良さ。

新生活でつらい事も多い方もいるかもしれないが、五月病予防の曲にも打ってつけかもしれない。

花は桜 君は美し/いきものがかり

いきものがかりの春の歌といえば世間一般的には「SAKURA」だ。

しかし、この曲を選んだのは、単純にこちらの方が好きだから…と言ってしまうと終わってしまうので少し語らせてほしい。

「SAKURA」もそうだが、日本語の美しさや語感の良さをこの曲は教えてくれる。

サビの語感は特に絶妙。

「春のこもれび 君の微笑み」

しっかり韻を踏んでいる。

そして、スピッツとは異なり、春を連想させる言葉がいくつも散りばめられている。

「春」や「桜」は勿論のこと、「霞」も俳句で春の季語。更に「冬が終わり 雪が溶けて」も冬の次の季節を迎える事を指していて、春になることを伝えているようなものだ。

「SAKURA」があまりに有名すぎるので、なかなかスポットライトを浴びにくいがぜひ聴いてみてほしい。なんともいえない切なさがクセになる。

初花凜々/SINGER SONGER

この曲を紹介したいが為に、春の歌プレイリストを作った説まであるほど。

シンガーソングライターのCoccoさんとバンドくるり(サポートメンバー含む)がタッグを組んで結成されたバンドがSINGER SONGER。その唯一のシングルがこの「初花凜々」

リリースが確か5月で、春だったのもあるが、初めて聴いた時から温かさを感じる曲だった。

そして、今まで影のある曲を歌ってきたCoccoさんがこれを歌っているのというのがとても印象的だったのを覚えている。あまりに無垢で、優しい歌声が素敵。

春になると聴きたい歌も良いが、その曲を聴くと春を思い出す歌も良い。「初花凛々」はまさにそれ。いつ聴いても耳や頭の中を春にさせてしまう。雪がひどかった冬の日に聴いても、流れていた4分間だけは春だった(実体験)

活動が正味2005年の1年のみ。尚且つ、シングルとアルバムを1枚ずつ出したのみという事で、知る人ぞ知るの存在になってしまっている。

15年以上前の曲ではあるが、サブスクを通じて、特に若い皆さんにも是非聴いてもらいたい。忘れるには勿体ない曲なので。

Coming Summer/[Alexandros]

春を時系列にしたくて「春泥棒」とこの「Coming Summer」は後ろに持ってきた。

「そろそろ夏がくる」と思えるのもそれが春だからではないだろうか。

アルバム曲のため、公式の動画がないのでサブスクで聞いてもらう他ないのだが、アコギとピアノがとても優しい。

そして歌詞の一節

「Do you feel the wind blowin’?」

にきたる夏を感じる。

カンカン照りの夏が来るというよりも、涼しいくらいの風が吹く初夏の到来を思わせる。晴れたけどまだ暑くはなくて風は心地いい朝に聴きたい(条件が多いか)

これを最後の曲に持ってくることで、夏のプレイリストにも繋がりそうだなと。

曲順へのこだわりは特にラスト2曲にあるといっていい。

最後に

プレイリストは各サブスクにもあるし、わざわざ自分で作る必要もないのかもしれない。作るのも面倒だし。

しかし、自分で作ったプレイリストはその人の色が出る。自分と全く同じプレイリストは存在しないだろう。

プレイリスト企画、不定期ながらやっていこうかなと思う。曲順や流れを考えるのも楽しかった。

皆さんの春のプレイリストはどんな曲が入るのだろう。聴いてみたい。