音楽

2021年5月良かった曲まとめpart.2

はじめに

前回に続いての5月の良かった曲、後半5曲の紹介!
曜日もなにも関係なく、有名アーティストがこぞって毎日のように新曲を発表するもんだから、本当に月末まで気の抜けない月になった。それではどうぞ!

⑥1995/平井堅

髭男にもびっくりしたが、この平井堅の楽曲にも度肝を抜かれた。今までの平井堅も話題作というか問題作というか…(笑)を世に放ってきたが。

「ソレデモシタイ」なんかも相当な話題になったが、それにも通じるテンションだ。

れっきとしたミリオンアーティストであるのにも関わらず、いまだにこんな攻めた楽曲とMVを発表するあたりが歌バカであり、音楽バカな感じがして良い。MVはサムネイルで既に閲覧注意だが、楽曲の中毒性と相まって余計に狂えるので好き(笑)

その楽曲の中毒性の理由を作曲者から見ても納得だった。(というか「平井堅作曲じゃなかったのか!」という驚きも大きかったが。)

作曲者は「Hidefumi Kenmochi」とクレジットされているが、実はこの方、水曜日のカンパネラのメンバーであり、作曲者なのだ。

なんとなく分かってくれるだろうか、納得の理由が。

水曜日のカンパネラでは風変わりなコムアイが歌うための曲という感じだが、「平井堅」というおおよそイメージが決まりきっているアーティストにも自分の世界観を変わらずにぶつけられるすごさが垣間見える。

更に、大物なのにそれに染まりきれる平井堅の器量や技術にも脱帽。

一方で、歌詞は平井堅さんなのだが、タイトルの「1995」とは平井さんのデビュー年で、その年を描いた歌詞であるとされている。

1995年というと、震災オウム事件が思い浮かぶ。「命」にフォーカスが当たりまくった年だった。

この曲にも「あの世とこの世」という言葉が出てくるが、これも「命」「死」を連想させる。無関係ではないように思えてならない。

そういったものも含めてこの曲を聴くと、曲調の中毒性に留まらず、深い深い歌に聴こえてくるから更に聴きたくなって、ますます中毒性が増す。中毒のループにハマってしまう。

MVはあまりオススメしないが、曲だけでも中毒を味わえるのではないだろうか。

⑦アカシ/XⅡX

アルバム『USELESS』が2月にリリースされてもう5月に新曲を発表と、精力的な活動をしているXⅡX。

今回の「アカシ」アニメのタイアップという事も相まって、より沢山の人に聞かれている印象もある。

サウンドとしては、サビに入った瞬間のきらびやかさがたまらなく癖になる。メロが暗めなのがサビの爆発に一役買っている。

サビが終わった後のカッティングも軽やかで気持ちがいい。そして、その間隙を縫うようにして、もうひとつのメロディが聞こえるようなベースラインもまたいい。

どちらもソングライターとして素晴らしいので、歌がいいのはまぁ今更言わずもがな。

更に、ギタリストとベーシストでもあるため、プレイヤーとしての二人の技量も楽しめるのがこのユニットの利点の1つ。それが余すことなくこの曲は楽しめると思う。

⑧ヨワネハキfeat.和ぬか,asmi/MAISONdes

MAISONdes、確か先月も入れた気がする。新作をシャッフルで聴いていて、「これいいな」と思ってタイトルを確認すると、MAISONdes名義な事が多々ある。作り手も歌っている方も、出す曲出す曲違うのに不思議なものだ。毎回引っ掛かる曲を提供してくれる。

今回はシンガーソングライターの和ぬかさんとasmiさんのコラボ。

作詞作曲・コーラスを和ぬかさんasmiさんがボーカルという構成。

語感がとても気持ちいい曲だというのが、最初の印象。なおかつ強烈なインパクトとしてその後何回聴いても残る。

歌詞にもちろん意味はあるのだが、歌が楽器の一部になって、音楽を奏でているような感覚になる。

日本語は音に乗せると、他の言語と比べて角が立ちやすいというのをどこかで読んだ事がある。

「日本語はメロディに乗せにくい」という話を皆さんも聞いたことがあるのではないか?

ただ、この曲ははっきり日本語として聞こえているのに、メロディにしっかり収まっていて無理がない。

言葉が窮屈そうにしてないし、メロディにも強引さがないので、とても心地よく聴ける。

「そういやさ そういやさ」の部分がサビでもないのに異様に目立つのもいい。サビより頭に残るかもしれない(笑)

というか、「そういやさ」と歌っているのは歌詞を見て初めて気付いた。

祭りでよく聞く掛け声の「ソイヤッサ ソイヤッサ」にしか聞こえない。

跳ねるようなリズムとの相乗効果で、尚更、祭りっぽさが増す。ここのパート、特に好き。

MAISONdesはどんどん面白い曲を出してくるため、今後も気が抜けないな。

⑨青い/ポルカドットスティングレイ


5/26に2枚目のEP(いまだに使い慣れない言葉)『赤裸々』を発売したポルカ。そのリードトラックともいえるのがこの曲。

さらっと聴くと、「青」という色の持つイメージのように、清涼感のある爽やかな楽曲だった。

だが、詞も含めて何度か聴くと、

・爽やかな「青」(水色にも近いイメージ)
・切なくて甘酸っぱい「青」(熟れてない緑色の果物のような)

2つの「青」が共存しているようにも聞こえた。

そして、分かりやすくポップなラブソングなのがかえって新鮮。今までなかったから。シンプルなのも悪くないな!

そして、とてもシンプルながらも、ポルカの武器のひとつであるリードギターの複雑なフレーズもふんだんに入っていて、自分たちの色もしっかり作品に落とし込んでいる。

シンプルと自分たちの色のバランスがいい塩梅になっている。

「青い」というタイトルとは裏腹に、ポルカの進化(熟れ)を感じる曲となっている。

⑩もう少しだけ/YOASOBI

穏やかで優しい印象の楽曲。めざましテレビのテーマソングにもなっているという事で、こんな穏やかな曲なら朝も億劫にならなそうで良い。

最近のYOASOBIの楽曲の中だとインパクトに欠ける所もあるだろうが、何もインパクトだけが音楽ではない。こういったストレートな曲がYOASOBIにとってはかえってアクセントになっているとさえ思う。

歌詞に「ニュース」「朝」「占い」などめざましテレビを思い出させる言葉もある。

ただ、占いを「あてにしてない」という言葉を添える辺りがAyaseさんの反骨心を感じられて好き。(まるでめざましテレビの占いをあてにしてないみたいじゃないか!)

それにしても全編、優しさで覆われているかのような展開に聴けば聴くほどハマっていった。

最初は「それほどでもないかな」と思ったが、朝に合わせて聴くと良さが分かってきた。

朝(特に平日)って眠いし、忙しいし、気分が荒む。現にそういう朝を繰り返してしまう、私自身が。

そんな時にこの曲が苛立って荒んだ心にブレーキをかけてくれる。

「まぁまぁ」と気持ちを鎮めてくれる。

朝に限らずとも荒んでしまう事が多い昨今。こんな曲をどこかで待っていたのかもしれない。

最後に

という事で、5月の10曲が出揃った。こんな感じ。

①Cry Baby/Official 髭男dism
②Starlight/WGB(和楽器バンド)
③in case…/BiSH
④Andy/Dizzy Sunfist
⑤Star Forest/シド
⑥1995/平井堅
⑦アカシ/XⅡX
⑧ヨワネハキfeat.和ぬか,asmi/MAISONdes
⑨青い/ポルカドットスティングレイ
⑩もう少しだけ/YOASOBI

5月は平井堅も衝撃度からいったら髭男にも劣らない楽曲で楽しませてもらった。あとはpart.1だが、BiSH!ライブバージョンのビデオがものすごく格好良くて余計曲が好きになった。ライブって曲を更に化けさせられるからいい。

それでは、またの更新で!