最初に
3月の良かった曲は1月2月ほど多くはなかった。今月は9曲だった。
何を選んだのか早速見ていきたいと思う。それではスタート!
①騙し愛/シド
「令和歌謡」をコンセプトに掲げたアルバム『海辺』を3/23にリリースしたシド。
この「騙し愛」はアルバムに先駆けての配信第1弾という事で、確かに分かりやすく「令和歌謡」している。リード曲にふさわしい。
「歌謡」というだけあって歌いたくなるし、覚えやすいメロディ!メロディがしっかりしてるので、アコギの弾き語りで歌うのも楽しそうだ。
更にそれぞれのパートの美味しいパートもあるのがいい。
ギターのリフはイントロから際立っていて、リフなのに口ずさみたくなるほど。歌えるギターフレーズって好きなのよね。
ベースも歌い始めの前のフレーズとか聞かせ所だし、サビ前のドラムも爽快感があるのがたまらない。サビに向けて既に気持ちよいもんな。
アルバム『海辺』への期待がどうしたって高まる1曲になった。実際にアルバムそのものも良くて、もっと聴きたくなる、歌いたくなるアルバムだった。
その先陣を切るにふさわしい楽曲だったなぁと思う。
②ジャンキー/フレデリック
我々が思う、期待しているフレデリック像を、本人達が大いに理解したうえで作られた曲だと思う。これ、邦楽ロック聴いている人ならみんな感じるだろうなぁ。
和田アキ子さんの「YONA YONA DANCE」を提供・セルフカバーしてからそのフェーズにまた入ったのを感じるが、そういう時期なのかな?
・不思議なイントロ
・「~です」などの敬体を使った歌詞
・怪奇な(褒めてますよ)ダンスを女の子に踊らせるMV
この要素があると、フレデリック味を感じてしまう。
もちろんこれだけがフレデリックではないと理解しているつもりだが、どうしても「オドループ」の衝撃が5年以上経っても抜けないのだ。それだけ革新的だったという事か。
こうして確立したフォーマットを、他のバンドがやるのは分かるが、敢えて自分達でやっちまうのがやはり面白い。
同じ曲を何度も擦られるのはあまりバンドにとっては面白くないかもしれないが、フレデリックはそれを感じさせない。(実際は嫌な部分もあるかもしれないけど)
逆に武器としてうまく取り扱っているように見える。
今後のフレデリックも楽しみになる曲だった。
③パッと咲いて散って灰に/Creepy Nuts
④バニラ/きゃない
⑤世田谷代田/Cody・Lee(李)
メジャーデビューが決まったCody・Lee(李)。
5月25日に発売する1stアルバム「心拍数とラヴレター、そして優しさ」で華々しくデビューを飾る事になった。
というわけで、この楽曲はインディーズでラストのシングルとなるのだが、この曲調で最後を締めるというのが何とも趣深いなと感じる。どこかノスタルジックで、切なくなる感じがたまらない。
アップテンポな曲で、
「後ろは振り返らず前だけ進むぜ」
的な曲でも良さそうだが、
少し後ろを振り返って手を振りながら、最後に前を向いていく印象のある、こんな曲も温かくて素敵だとさえ感じる。
世田谷代田近辺を歩いた事も無いのに、画が浮かぶような歌詞も好き。ローカル色があるから、ノスタルジックにも拍車がかかるし、しみじみする。
メジャーデビューして、彼らはどんなバンドになっていくのだろうか。変化しながらも、こういった優しくて哀愁のある曲も、変わらずにリリースしてもらいたいなぁ。
⑥願いごと/平井大
⑦トゥーム/缶缶
⑧かぼちゃ列車/FOMARE
⑨Voltage/ITZY
最後に
3月は選んだ曲数からも分かる通り、正直物足りないと感じてしまう月だった。好きなアーティストや有名アーティストのリリースも多かった月だったのに。
逆にそういったアーティストへの期待値が高すぎた故に、「物足りない」だったのかもしれない。まぁ単純に好みと合わなかったといえばそれまでなのだけど。
それに比べれば、Creepy Nutsとか平井大とか、個人的嗜好からは少し外れたところから「良かった」と思える曲が見つけられたのは新鮮だった。
どちらの曲も小気味いいテンポが好きで選んでみた。自然とノリたくなる曲っていうのはいいですな。新しい道が拓けた気がした。
4月はどのくらい選ぶのだろう。その前に良かった曲選び以外の記事も書きたいな(笑)
それではまた次回の記事で!
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