音楽

【Sticky note♯1】NOMELON NOLEMON

最初に

1月の良かった曲に「syrup」を挙げさせてもらって、その後のアルバム「POP」も良かったものだから、自分の中での存在感が日に日に増しているNOMELON NOLEMON

気になると調べたくなる性格故に少し調べてみたので、魅力とともに紹介してみたい。

私自身も最近知ったばかりなのでデカい口は叩けないが、2人の音楽にまだ触れていない方へのきっかけになればと思う。

メンバー

https://twitter.com/NMNL_staff/status/1471392828467347459?t=8Twi8nHfN_ft2OGj9qeUNA&s=19

先にも書いたし、ツイートを見ても分かる通り、メンバー2人で構成されている。

愛称は「ノーメロ」らしいので、ここからはノーメロで通そう。

長くて文字も打ちづらいのが少し難点ではあるので(笑)

ツミキ(コンポーザー)

1997年8月11日生まれ、24歳。大阪府出身。

もともとボカロPであり、代表曲に「フォニイ」「アングレイデイズ」「リコレレクションエンドロウル」などがある。

特に「フォニイ」は、歌ってみたなどで、カバーされている方も多いので聴いた事があるという人も多いのではないか。再生回数も2000万回超え(2022年6月現在)でツミキさんの1番の代表曲といってもいいだろう。

無論、ノーメロの全楽曲の作詞作曲を手掛けている。そして、自らがボーカルをとる部分もある。

自身の音楽のルーツにASIAN KUNG-FU GENERATIONwowaka米津玄師(ハチ)などのボカロPを挙げている。

みきまりあ(ボーカル)

12月20日生まれ、20歳。東京都出身。

自らはシンガーソングライターであり、またシンガーソングライターユニットぷらそにかのメンバーとしても活躍している。

ノーメロが加わって、3足のわらじで活動しているというわけだ。さぞ忙しいだろう。

ソロ曲は、アレンジによってさまざまだが、ゆったりとした曲調が最近は続いているようだ。「IQ」が個人的には好きだったなぁ。

影響を受けたアーティストに絢香椎名林檎、など90年代後半から2000年代にブレイクし始めた女性ソロアーティストを挙げている。またハマった頃には解散していたものの、JUDY AND MARYも好きとの事。

何となく系統は分かる気がする。個性・パワー強めの女性シンガー。

それにしても、ジュディマリに関しては解散した年生まれだし、絢香のブレイク時にしても5歳くらいだったはずのみきまりあさん。

過去の音楽を掘って聴いていたんだろうと考えるとめちゃくちゃ好感持てる(笑)

と。このように2人でユニットとして活動している。

ボカロP×ぷらそにかメンバーというので、同じメンバー構成のYOASOBIがよぎるが、2組は旧知の中のようだ。

しかし、どちらも幅広い曲を生み出しているが、音楽のベクトルはまた違う印象がある。YOASOBIは柔らかなアプローチの曲が多めなのに対し、ノーメロは尖った部分があって、違った良さを感じられる。

ノーメロの魅力


ノーメロの音楽的な魅力は何かと自分で勝手に考えてみたところ、2つ思い浮かんだ。

①語感が心地好い歌詞の言い回し

言葉を音として聞いた時に気持ちがいいなという印象が最初にきた。それだけよく聞き取りやすい歌声というのもあるのだろうけど。

言葉の響きにも重きを置いて曲を作っているなぁと感じる。聴いていて心地よい言葉を普段から常に探しているのかもしれない。

ヒップホップでの韻を踏むともまた違った、語感の良さはノーメロの特徴のひとつに感じる。

②どんな曲調にも馴染むみきまりあさんのカメレオンのような歌声

1stアルバム「POP」はロック、バラード…結構何でもこざれで収録されているのだが、その音楽に馴染むように、合わせるようにボーカルを使い分けている。まりあさんの表現力が巧みだと聴いていて感じた。

こういったボーカルがいると作り手としても様々な曲を作りたくなるのだろう。予期せぬ化学反応のようなものも期待できる。

これはボーカロイドでは出来なかった事だと思うので、みきまりあさんの歌声によって、ツミキさんの楽曲の引き出しが更に開かれていくのかもしれない。

ノーメロのオススメ曲


アルバム「POP」に収録されている9曲が既にノーメロの音源化されている全曲なので、四の五の言わずに全部聴いてみて好みの曲を見つけてください!

…という訳にもいかないので、好きな曲をいくつか語りたい。

あとはまずこの曲を押さえておきたい!的な意味も込めて。MVがある曲から3曲選んでみた。

①INAZMA


ノーメロとして最初に発表された音源。いかにも最初らしく華やかで、景気のいいアッパーなサウンドがとにかく気持ち良い。

間奏のノイズにも聞こえる音がポップとは縁遠そうな音色なのだが、かえって耳から離れない。それがいい。ギターソロも決して耳には優しくないが、曲そのもののポップさと相反しており、個性が立った音なので個人的には大好き。

みきまりあさんの歌い方もロックな曲調に合わせて、巻き舌で歌ってみたり、荒く歌ってみたり、ソロ楽曲の時の歌唱法とは一線を画すものになっている。ソロでもロック調の曲が無いわけではないが、ここまで分かりやすくロックっぽく歌っている感じではなかった。

彼女の歌声のカメレオンぶりが楽しめるのではないかと思う。

あとは、言葉にならない感情を代わりに表す擬態語オンパレードのサビもいい。擬態語は幼い子供でも使う言葉だし、何より分かりやすくて覚えやすい。

覚えやすくて、パンチのあるサビもポップスには必須だもんな。

ロックテイストで所々ノイジーなサウンドも展開されるが、曲そのものが分かりやすくノレるので、尖ったサウンドとは裏腹に聴きやすい1曲ではないかと思う。

②rem swimming


テレビゲームで流れてそうな電子音が印象的な「rem swimming」は、さきほど紹介した魅力のひとつ、「語感の良さ」が最も味わえる曲。まずタイトルが「レム睡眠」と掛けた言葉遊びなのが面白い。

サビの一節「水中に夢中にチューニング狂い放し注意」の語感は特に心地よくて、魅力がより分かりやすく感じられる。

また、ツミキさんの歌声も聞き応えのあるポイントである。
ハモりもあるし、2番からはメロディも歌うしで、わりかしがっつり歌っている。途中で掛け合いになるパートもあって、もはやツインボーカル。コーラスだけかと思いきや、メロディ、そして掛け合いと、目まぐるしくツミキさんの歌声の絡み方が変わっていくさまも聴いていて楽しい。

歌詞、メロディ、歌い分け…。どこを切り取っても遊び心に溢れていて楽しい楽曲である。

③night draw

3月にMVが公開されたアルバムのラストを飾る曲。

バラードかな?と思わせておいて1:30辺り(2番)から音数が増えて、一気に華やかになる。「おっ」と一瞬面食らうが、こういった細かい驚きをくれる曲は聴いていて刺激的だから良い。そして、ラスサビ前にまた静かになるのがポップスの王道を踏襲していて好き。最後のサビが尚更ドラマチックになるもの。

あと、サウンド面に耳を傾けるとドラムが好みだった。疾走感を駆り立てるリズムがいい味を出していて、過去を振り返る曲の内容に背反するかのようでお気に入り。

MVもストーリーになっていて最後までしっかり観たくなる展開である。

緩急入り交じる、まるでジェットコースターのような曲

これこそ「POP」。誰もが聴きやすく感じられ、何の淀みもなく曲の中身を汲む事ができる。さまざまなポップを見せてくれたアルバムを締めるにふさわしい。

最後に


本当はアルバム「POP」を聴いた2月頃に書き始めていたので、その頃に上げたかったが、なかなか書き上げられず今になってしまった。その間に新たな活動情報も発表している。

初ライブが9月に開催

東京と大阪でノーメロ初のライブが開催される。場所は大阪BIGCAT、東京は渋谷WWW X。会場のキャパとしては、BIGCATは850人、WWW Xは700人ほどとどちらも1000人未満。かつ、開催場所が2箇所のみということと話題性を考えると、キャパオーバーは必至なのではないだろうか。

映画の挿入歌に決定

https://twitter.com/NMNL_staff/status/1535034127187324928?t=yYpSdkbnJ_pC7ktjbyjoJg&s=19

夏に公開される映画『バイオレンスアクション』の挿入歌をノーメロが担当することに。挿入歌は4組のアーティストが務めるが、ノーメロも名だたるビッグネームと並びたっている。

未発表の新曲「タッチ」が起用される。どんな曲になるのか楽しみだ。

そんなこんなで、紹介しようと思っている間にどんどん名前が大きくなっていくノーメロ。もう紹介せずとも自然とファンをつけていくだろうが、これを読んで気になる方がいたら嬉しい限り。

オススメアーティストを紹介するこの「Sticky note」も不定期ながら続けたいと思うので、ご愛顧よろしくお願いします。次は誰を紹介しようかな。