最初に
7月は17曲選んだと前回の記事でもお伝えしたが、急遽、良かった曲が増えて18曲になった。どうしても入れたいのがあったもので。今回の記事は、後半戦の残り8曲を紹介。
7月の後半になだれ込むように選ばれた楽曲群になっている。予想より曲数が膨らんでいくのは嬉しい悲鳴である。それではスタート!
⑪左右盲/ヨルシカ
映画『今夜、世界からこの恋が消えても』の主題歌になっているこの曲。
「前向性健忘」がテーマになっている映画のストーリーに沿った歌詞になっているのはもちろん、そこに左右の判断に時間がかかる「左右盲」もテーマとして盛り込んでいる(「左右盲」は病名ではなく、「色盲」などからくる造語とのこと)
また、小説『幸福な王子』もモチーフになっていて、3つの要素をひとつの曲として仕上げているのである。
だが、複数のモチーフがあるのに雑多な印象はなく、しっかりと一本筋が通ったものになっている。
比喩が素晴らしいからそのように聞こえるのかもしれない。くだりを、記憶の消失にたとえるところとかが特に良いな。
相変わらず良い言葉を紡ぎまくるn-bunaさん。
忘れることの切なさを感じさせる曲だが、それを煽るような曲調とsuisさんのさみしそうな歌声も切なさに拍車をかけて、胸が締め付けられるようだ。
相変わらずなのはsuisさんの楽曲に寄り添った歌声もなんだよなぁ。個人的にヨルシカを聴き続ける理由の1つになっている。
私自身が勝手に思っているヨルシカの好きなところをこの曲で存分に味わえた。
ごちそうさまでした。
⑫暁/ポルノグラフィティ
ニューアルバムが8/3にリリースされたポルノグラフィティ。アルバムタイトルかつリードトラックにもなっている「暁」は、ギターが前面に押し出されたロックなナンバーである。
私が単純にギターのリフがガンガンくる曲が好きなのもあるが、こういう荒々しいポルノグラフィティ大好き!これはリードトラックにするよなとひとりで納得していた。
その荒々しいサウンドに意識を奪われがちだが、アキヒトさんのファルセットがその猛々しい音の海を流麗に泳いでいるかのよう。
激しい曲調には激しい歌声をぶつけたくなるものだが、澄んだファルセットにあえてする辺りに余裕を感じる。歴戦を潜り抜けた猛者のごとし。
猛々しさと美しさを兼ね備えた一挙両得な曲。
アルバムに向けての先行配信だったのは知っていたので、どうしたってアルバムへの期待が高まる曲だった。
⑬Don’t Stop/ソウルズ
⑭スイミー/yutori
⑮NO SWEAT/礼賛
⑯証言/ポルノグラフィティ
⑰Bouquet/めいちゃん
⑱緊急生放送/NEE
18番目に紹介という順番で察するかもしれないが、この曲がどうしても入れたかった1曲の正体である。
厳密にいえば8月に良いと思った楽曲だったが、配信開始が7月だったのと、
「まだ7月分を書き上げる前だし、間に合うから入れちゃお♪」
という勝手気ままな自由ルールによるものである(笑)
不穏なチャイムのような音色で注意を引かせてからの、歪んだギターリフで畳み掛ける2コンボにしっかりとやられた。初手で聴いてもらうのに向いているイントロで、昨今のサブスク時代には打ってつけだと感じる。これはまず耳が傾くと思う。
ギターのフレーズが好きですねぇ。この曲の激しさを表しているのはギターのフレーズと音色だよな。ギターソロも直情的で、四の五の言わずにただ弾きたおす感じがたまらない。
激しさと荒々しさを感じたと同時に、どこか懐かしくて切ない感情にさせられた。いいギターソロ。
これは曲そのものにも言えることで、激しいだけではなく、奥にほんのり香る切なさがいいテイストを醸し出しているのよ。
NEEさんは定期的に刺さる曲を下さるのでありがたい。
最後に
残り8曲を紹介させていただいた。ポルノグラフィティの先行配信曲を2曲選んだのが、7月良かった曲の個人的なトピックだろうか。
無意識に同じ月に同じアーティストはなるべく選ばないようにと縛っていたところがあったが、あまりに2曲とも良かったので、どちらも選ばせていただいた。
そんな2曲が入ったアルバムが良くないわけがなく。アルバム『暁』も良かったので是非ともご賞味していただきたいところ。
そして今回選んだ曲のSpotifyプレイリストはこちら!
前に18曲選んだ月があったときは9曲×2つのプレイリストを作ったが、面倒くさくなったので、今回は、まるごと18曲のプレイリストを作成!
個人的なお気に入りの中から自分のお気に入りを見つけていただけたらこれ幸いである。
それではまた次回の記事にて!