最初に
8月の個人的に良かった曲が多すぎるゆえに、part.2に突入。今回紹介する曲は月の半ば以降のリリースの楽曲が多くて、8/17〜24辺りの曲で10曲埋まってしまうほど。
それでは紹介していきたい!
⑪死亡フラグを立てないで/打首獄門同好会
打首さんとしては、今年初めての音源リリースになるのだろうか。リリース間隔短い印象のバンドなので、久しぶりの音源といった感じがする。
ドラマや映画などでよくある「こいついずれ死ぬ」と匂わせる演出をテーマにした楽曲。こう書いててアレなのだが、なんだ、この題材?(笑)着眼点がすでに面白いし、唯一無二である。今までもそうだったが、「それを歌にするのか」と思わせる曲を世に送り出してきたので、このバンドにとっては通常営業だし、らしさ全開である。
あとは、昨今の声の出せないライブに配慮したアレンジになっている箇所もあって、おそろしいバンド名を裏切るほどの優しい配慮がなされている。ライブで「それそれ…」のくだりになったときに、オーディエンスが無言で手を横に振り出すと思うとシュールで笑える。
そして、サビはとびきりポップで分かりやすい。
鳴っている音はラウド寄りなのに、メロディはポップというのが打首さんの武器の1つなので、こちらも相変わらず打首さんが打首さんしているなぁと思う。口ずさみやすいほどキャッチーで何回も聴きたくなる楽しい曲だった。
⑫びろう/空白ごっこ
⑬スピカ/パスピエ
⑭また夏を追う/あたらよ
⑮リドー/ポルカドットスティングレイ
⑯Deadstock(feat.きのぽっぽ)/PEOPLE 1
⑰Summer Time(feat.池田智子)/神山羊
⑱不機嫌なスリーカード/HIMEHANA
⑲ふたつの星/ハンバートハンバート
8月は、音楽業界の中で割れた意見や攻撃的な意見をよく見たので、個人的にかなしい気持ちになり、なかなかに参っていた時期だった。
そんな時に何気なく触れたのがこの曲。アコースティックのやわらかで素朴な音色と優しい歌声に心が溶けるような心地がして、荒んでいた気持ちを救ってくれたありがたい1曲になった。サビのハーモニーなんて本当に染み入るように聴ける。そしてじんわり感動してしまう。
音の情報量が少ないので、歌声、演奏どちらもゆったり聴けるのがまた良い。
星のビッグバンをモチーフにした歌詞も沁みる。
⑳SUGAR/NOMELON NOLEMON
21.ベルベットの詩/back number
「心が擦り切れてギシギシと軋む音が聞こえないように大きな声で歌おう」
イントロなしの歌いだしから分かりやすい言葉を使って、どんな歌なのかを説明してくれる。「心が傷ついた人に向けた歌」だと。
素晴らしい導入に自然と耳が傾く。そして、切ない曲調の中に、前を向こうとする力強さを感じさせる。
サビの中に登場する「きっと人生は素晴らしい」という言葉そのものはありきたりなのだが、その前に
「決して楽ではないが」
「正直者は馬鹿を見るが」
「努力は実りづらいが」
といった現実の厳しさを突きつけるようなフレーズを添えることで、信じて投げ出さずに進む強さを感じることができる。
「人生は素晴らしい」が安っぽくならない工夫が感じられて、好きな歌詞の1つである。
歌詞のように理不尽なことが多すぎる昨今にもってこいの曲だ。
「理不尽に打ちのめされても進まないわけにはいかないもんなぁ。」
と感じて、また歩きだすために背中を優しくも強く押してくれる曲だと思う。
22.地味な生活/打首獄門同好会
23.ありえないよ。/ユアネス
24.Anagram of Coda/彩音
25.チノカテ/ヨルシカ
26.juice box(feat.aruma,案山子)/MAISONdes
27.Hourglass/9mm Parabellum Bullet
28.All We Need Is Summer Day/9mm Parabellum Bullet
最後に
ということで、今までで最多の28曲選出となった。
曲数も然ることながら曲の濃度も濃いので、きたる年間ランキングも大いに荒らしそうな曲が数多くありそうだ。
気になった曲はあったでしょうか?あったら教えてください(笑)
それではまた次回の記事で!