音楽

ヌマッチノオト的良かった曲2022年年間ランキングTOP50(50位→41位)

最初に

あけましておめでとうございます。2023年もよろしくお願いいたします。

というわけで、2022年の個人的お気に入り楽曲を振り返るヌマッチノオト的年間ランキングを発表する時期になった。

しっかり12月まで聴ききってから選びたいというこだわりから、他の音楽ブロガーさんよりもだいぶ遅めの発表となっている。

前回はTOP40だったが、今回はTOP50にバージョンアップして発表しようと思う。2022年から無制限に選ぶようになったので、増やさざるを得なかったのが理由。

さて、毎月良かった曲をあいも変わらず紹介してきたが、2022年は204曲選んだみたい。そこからの50曲なので絞るのにも難儀した。

早速、50位から41位をこの記事では発表したいと思う!どうぞ!

50位:メモリアフロア/藤井隆

9月に発表された藤井隆さんのアルバム「Music Restaurant Royal Host」がキラキラポップの権化のようで素晴らしかったのだが、先行配信曲となった「メモリアフロア」はアルバムの指針を示すように、華やかな曲となった。

作曲したMoe Shopさんはフランス出身のDJで、フレンチエレクトロと日本のサブカルチャーを融合させた楽曲を得意としているそう。

ダンスミュージックっぽくも聴こえ、古き良きJ-POPにも聴こえる絶妙な塩梅の楽曲は、ポップスを愛し、造詣が深い藤井さんが歌うとなおさら映える。

藤井さんの音楽活動はあまり大きく話題にはならないが、改めて聴くと、楽しくなったり、切なくなったりさまざまな感情にさせてくれるのが分かる。

「ナンダカンダ」だけではない藤井さんの音楽の華やかさを知るにはもってこいの1曲ではないかと思う。

49位:化け猫/キタニタツヤ

12月の良かった曲に選んで程なく、年間ランキングにも食い込んできたキタニタツヤさんの「化け猫」。

魅惑的な女性を猫に喩え、それに狂わされる男性という2人の関係を狂おしくも美しく描いた曲になっている。

もともと1分弱のバージョンを公開していてその頃から評判が良く、フルを望まれていた。

私自身もいいなとは思っていたが、フルではないとの理由で選んでいなかった。よもやあの時の曲がここにきて出るとは。

より狂って、より切ない、不思議な感覚になる楽曲だった。

幅広い曲を聴かせてくれるのでキタニさんはありがたい。後ほどの順位でもキタニタツヤさんの他の楽曲が登場予定!何の曲か、何位なのか、お楽しみに!

48位:Landscape/緑黄色社会

アルバムに先駆けて、1月1日から配信開始していたのでやけに覚えているが、年明けに聴くこの曲の気持ち良さがいまだに忘れられない。新しい幕開けにはピッタリの曲だ。すぐに良かった曲リスト入りした。

突き抜けるほどの爽やかさとポップさはリョクシャカの魅力を余すことなく表現しているし、ノンストレスで軽快に前に進む曲調はさながら快適なドライブのよう。(タイアップ先が車のCMだった)

そして、要所要所にある「当たり前だけど大事なこと」を表現した歌詞にもハッとさせられる。ワードセンスが好きだな。

この曲の肝になっていて好きなポイントのひとつになった。

リョクシャカは出す曲がコンスタントに響くので、毎作楽しみに聴かせてもらっていた。2023年も期待してしまう。

47位:More Than Words/MAN WITH A MISSION


劇場版ラジエーションハウス」の主題歌として、同ドラマとの2度目のタッグとしても注目されていた作品。

ドラマと同様、希望を持ち前に力強く進む様子が歌詞や音から感じられる楽曲になっている。

前作の主題歌の「Remember Me」が個人的に良すぎたためハードルがかなり上がっていたけど、コロナ禍を経ての「More Than Words」の持つ曲の説得力にグッとくるものがあって、こちらもお気に入りになった。

タイトルである「言葉以上のもの」、歌詞の中にある「名もなきその声」というワードは、声出しが出来なくとも前に進むライブシーンにも置き換えることができる。

2022年に行われたマンウィズのツアーのアンセム的な立ち位置になっていたのも納得できる。生で聴いたらよりいっそう感動的なんだろう。

46位:日々、織々/[Alexandros]

2月発表の「Rock The World」と両A面だったこの曲。どちらも良かった曲に選んでいたが、個人的にはこちらの「日々、織々」の方が好きだった。

ランドリー関係のタイアップなのもあって、「織々」というワードが印象的である。

花王とPanasonicという2社とのコラボだったので、その結びつきを「織」という言葉に込めたとボーカルの川上さんも話していたが、その一方で、「洗濯=布、衣類」ということで「織」を連想することもできて、言葉として面白さを感じられるのがまず面白かった。

ゆるいテンポの曲調に日常を切り取った歌詞が並んで、他愛もない日々が積み重なる様子が見事に切り取られている。

1日の終わりに気持ちを浄化するのに聴きたくなる。

もう一方の「Rock The World」が激しくて疾走感のあるタイプだったので、違ったベクトルの「日々、織々」が続くことで、とても良いバランスを保っていたし、ドロスの表現の幅を感じられる流れになっていて良かったと思う。

激しいドロスも良いが、ゆったりとした曲調のドロスも良いのだと再確認させてもらった。

45位:笑って透明人間/小林私

MVがなかったが、ライブ映像があったのでそちらを添えてご紹介。

実際の音源とは違った弾き語り用のアレンジなので原曲も合わせて聴いてもらいたいのだが、哀愁漂う歌詞とメロディがいいので、シンプルな弾き語りでも既に美味しくいただける。

そこにエレクトロっぽいアレンジが実際の音源では加えられていて、ギターが中心のアレンジだったこれまでとの違いに新鮮さを覚えた。

ガラッとアレンジを変えると同じ曲でもまったく別の曲に聴こえるので、2曲分楽しめるお得な気分になる。

アレンジを担当された浅野尚志さんの見事な仕事ぶりも光る良い曲なので、何度も言うようで恐縮だが、ぜひ音源の方も聴いてもらいたいなと思う。

44位:真夏日/くるり

5分超えの曲も珍しくなった昨今において、およそ8分の大作を発表したくるり。

しかし1度聴きはじめると長くてダレる感覚はなくて、むしろゆったりと進む曲展開が最近の音楽には珍しく、1周回って新鮮にすら感じられた。

そして、頭に映像を思い浮かべられるような言葉の並べ方がとても素敵で、どんな季節に聴いてもすぐに夏の暑い日を連想できるのがとても良い。

夏を思い出したあとの余韻を思わせるゆったりとしたアウトロも、感傷に浸れるいい時間だ。アウトロに3分もかけるのも最近じゃ珍しい。3分で終わる曲も最近じゃザラにあるのに。

タイトルは「真夏日」だが、夏の回想の曲だと思っているので、秋や冬に聴くとよりしみる曲だと思う。これからもそんな季節に聴きつづけることになるだろうな。

43位:syrup/NOMELON NOLEMON

2022年に初めて触れて、いつの間にやら虜になってしまっていたNOMELON NOLEMON

気がついたら、ノーメロを聴いてほしすぎて個別に記事にまでしたほど。

そのキッカケがアルバム前に先行配信された「syrup」だった。

サビの切ないメロディやコード感が個人的な嗜好とドンピシャで、すぐに「なんだこの曲は?」と曲名やアーティスト名をディグったのを覚えている。

デジタルな音の中に泣きのメロディを落とし込んで、今っぽさと懐かしさを感じさせるハイブリッドな曲だなと思った。

メロこそ言葉を詰め込んで最近の曲だなと思うけど、やはりサビのキャッチーさが良い。それがこの曲を聴きやすくしてる気がする。

その後「POP」というタイトルのアルバムをリリースしたが、まさに名は体を現すアルバムだったし、この曲もノーメロ流のポップを表現するための1つのピースとなっていた。

42位:さよならプラスティックワールド/Perfume

Perfumeが4月に発表した、無機質(プラスティック)な世界の中でこそ、自分の意志が大切だというのを歌った曲。

普段、テクノロジーを駆使したパフォーマンスをしている、いわば「プラスティック」を体現しているPerfumeが歌うからこそ意味が深く聞こえてきた。

普段の曲より歌声の加工が薄く聞こえ、生声により近いアレンジになっているのも曲の世界観と合っていて、面白さを感じる。

最近のPerfumeはテクノロジー推しから次のフェーズに移行した印象がある。

それも相まって、これから新しいPerfumeが始まる序章のような役割を果たした曲になった。

現にこの曲が収録されたアルバム『PLASMA』も今までのバキバキの電子音のイメージとは違う、柔らかさや人間味を感じる楽曲が多かったが、それを強く印象づけたのがこの「さよならプラスティックワールド」だったのかもしれない。

これからのPerfumeがさらに楽しみになる曲だった。

41位:異世界混合大舞踏会(feat.おばけ)/星野源

2022年も安定して話題作を提供し続けた星野源さん。アニメ作品のタイアップが集中したのは今までとは異なるところか。

そんな中でお気に入りだったのが、この曲。

しっかり振りつけがあることから分かるように、踊ることを前提としたアップテンポな曲調がとても心地よい。ところどころ入るクラップも自然と手を叩きたくなるほどノリノリになれる。

しかし、楽しいだけで終わらず、シリアスかつ皮肉めいた歌詞にはゾクッとさせられ、MVのストーリーにはほっこりさせられる。

4分ほどの長さだが、さまざまな感情を瞬間的に楽しめるのもこの曲の良かったところ。

ここまでのアーティストになると、話題やクオリティを期待されハードルも上がるはずだが、それでも各方面から支持される曲を作り続けるのはやはりすごいことだ。

2023年も星野さんの曲に踊らされ続けるのだろう。

最後に

まずは、50位から41位を紹介した!

期せずしてMVがない曲が多い10曲になった(笑)リョクシャカの「Landscape」やくるりの「真夏日」なんか特に映像にしたら映えそうな曲なんだけどなぁ。

と、これからこんな感じの年間ランキング記事が続く。温かい目で読んでいただけたら嬉しい。そして、実際に聴いてみて曲やアーティストの出会いになったらさらに嬉しい。

それでは次の40位から31位の記事で!