音楽

ヌマッチノオト的良かった曲2022年年間ランキングTOP50(30位→21位)

最初に

今回は30位から21位の発表。

この順位帯はしっとり聴かせる楽曲も数多くランクインしている印象。これもこれで自分の趣味嗜好が出ていて自分らしいランキングになっていると思う。

それではスタート!

30位:かくれん坊/黒子首

黒子首はこの曲が出会いだったのだが、感傷的なメロディがとてもツボですっかり気に入り、今や新曲を追いかけるほどになった。「かくれん坊」も含め、2022年の良かった曲に2曲選出した。

夏らしさは感じるが清涼感のある夏で、夕暮れの描写も相まって、どことなく晩夏がイメージできる舞台である。晩夏は切ないってのが相場でしょうが!

この曲を含んだ夏に出たEP「ぼやぁ〜じゅ」がどの曲も良くて、黒子首にハマるキッカケになった。

アコギで作ったしっかりしたメロディの楽曲にくびったけになってはいかがだろうか。(黒子首だけにね。)

29位:Hourglass/9mm Parabellum Bullet

2022年に発売されたアルバム「TIGHTROPE」の開幕を彩る1曲であり、タイトルの「Hourglass」は砂時計の意味。

今までも9mmは「死生観」をテーマにした楽曲があったが、今作は日々流れて戻らない時間を砂時計になぞらえて生きることや死ぬことを歌っている。

なかなかヘビーなテーマではあるが、普遍的なテーマゆえに誰しも共感し、心揺さぶられるのではないかと思う。

アルバムの1曲目だが、死のことを歌っているのもあり、ラストも感じる特異な曲である。

また、「三拍子で命について歌う」という意味では、彼らの過去のシングル「生命のワルツ」にも通ずるものがあり、これもまた9mmっぽさを感じる。

彼らの活動のブレなさとらしさを感じられる素晴らしい曲だった。

28位:CHAINSAW BLOOD/Vaundy

下半期を荒らしまくった『チェンソーマン』の記念すべき最初のエンディングテーマ。

毎話エンディング曲が変わるという手法を取った作品において、1話目にふさわしく、アニメの概要を簡潔かつ躍動的に表現している曲だった。

低音をフィーチャーしたギターリフエンジン音などサウンドでチェンソーを起動させる様子を想起させたり、血を連想させる言葉を用いたりして、アニメと徹底的に迎合しているのが分かる。

それでいて、アニメを観ていなくても聴けるくらいの分かりやすさ、ポップさも含ませていて、アニメを知っている知らない関係なく数多くの人を魅了したのではないだろうか。

個人的にはやっぱりギターリフのかっこよさに痺れた!とてもシンプルだが、シンプルゆえに頭に残る。リフを聴けば一発でこの曲だと分かるくらいのインパクトがあって良い。楽器屋の試奏で使いたいフレーズだな(笑)

Vaundyさんは振り幅の大きい楽曲を作るし、リリースペースも割と早い。2023年も彼の作品に振り回されたいなと思う。

27位:微熱/パスピエ

パスピエが12月にリリースしたアルバム「ukabubaku」の先行配信になっていて、タイトル通りほのかな温かみを感じる心地よい曲だった。

やさしい(優と易の2つの意味で)言葉とゆるいテンポが、懐かしさを感じさせ、ノスタルジックで切ない気持ちにさせてくれる。童謡を聴いた時に子供の頃を思い出す感覚に似ている。

あとはキーボードがコンポーザーのパスピエらしく、鍵盤のバランスに気を遣っているなと感じた。

ここまで綺麗な曲ならもっと前面にピアノの音色を押し出してもいいのに、あえて引いている箇所もある。だからこそ聞こえた時の鍵盤の音色の美しさや儚さに引き込まれるのだ。

ささやくような歌い方もとことん優しくて、この曲の世界観の深度をグッと高めてくれる。

パスピエも相変わらず推しているバンドの1つだが、このバンドが好きだなと改めて実感した曲だった。

26位:雲を恋う/須田景凪

比喩に次ぐ比喩や遠回しな表現を多様した深い歌詞も1つの魅力の須田景凪さんだが、そんな須田さんがストレートなラブソングを発表し、新鮮な風を吹かせてくれた。

刹那的な愛というよりは、未来を見据えた半永久的な愛を歌ったラブソングといった印象で、どことなくウェディングソングのようにも聞こえてくる。

先のことは分からない」と歌いつつも、愛する人とのさもないが幸せな未来を想像する歌詞があたたかい。

琴の音色を中心とした和風の間奏もこの曲のお気に入りの1つ!より美しい曲に聞こえてくるのは何故だろう。気品を感じるよな、和風な音って。

ニコイチの映画のタイアップで、片方のSaucy Dogの曲の方ばかり注目されている気がして解せないが、それを差し引いても、もっと評価されて然るべき曲だと思っている。

25位:リドー/ポルカドットスティングレイ

アルバム「踊るように」の先行配信の第2弾で、第1弾の「ツキカゲ」とともに年間ランキングにランクインした。

アンニュイで暗さをはらんだ曲調も、これはこれでまたポルカらしさを感じさせる。彼らの過去の曲でいえば「夜明けのオレンジ」や「人魚」などとテンションが似ている気がした。

これらの曲が好きだったので、刺さるのは必然だったんだろう。昔からポルカが好きな層はすぐに好きになったのかなと推測する。

それでいて、クラップを入れて小気味よさを演出したり、ミディアムテンポなのに細かいギターフレーズを組み込んだりと、ただ過去曲に似ているだけで完結させないアップデートぶりも感じられる。

サビの歌詞「愛 愛してる 愛してる」も言葉としてのリズムが気持ちよく、これも小気味よさに繋がっている。好きなポイントの1つである。

こんなリズミカルなのに、どこか暗く感じるのもまた素敵。結構相反する要素だと思うのだが。

過去のポルカと進化しているポルカの2つを感じられた気がした。

24位:また夏を追う/あたらよ

去年も「夏霞」がヌマッチノオト的年間ランキング入りしたあたらよ。そんなあたらよがまた夏の名曲を生み出した。

イントロからもう既に曲の世界が始まっている。

これは絶対に切ない曲だ
と確信できるほど、どんな曲かを如実に表現しているのがたまらない。

そしてあたらよの個性の1つである男女混声のコーラスワークも炸裂していて、あたらよを聴く意味はここにあるよなと再認識。

また、「泣く」という言葉が数多く登場するのもあり、失恋のかなしさと雨を連想させる。雨が多くなりだす秋の入り口を思わせる雰囲気が夏の中でも晩夏を思い出させる。

あたらよは、切なさやかなしさに季節の風情を乗せるのもうまくて好きだな。

このバンドが見せる切なさの表現をもっと知りたくなる作品だと思う。

23位:ローリア/ズーカラデル

1月に発表したアルバム「JUMP ROPE FREAKS」に先駆けて発表された曲で、バンドサウンドとピアノが融合したバラードといった印象だった。

喪失や別れを想像させる言葉がピアノの旋律も相まって、切なさを駆り立てるが、その後に続く「跳ねるように先を急ぐ」という歌詞が前を向く力強さを付与して、ただ切ないだけでは終わらず救いがある感じで締めるのが良かったな。

切なくも前向きに終わる感じに勝手にラストっぽさを感じたので、先行配信された時に、アルバムのラスト曲なのかなと思っていたら15曲入りの7曲目と思いっきり真ん中だったので、笑った記憶がある。苦笑い側のやつ。

ズーカラデルが奏でる人間味溢れる楽曲はとても魅力があって個人的にファンなのでもっと聴きたいなと思う。

22位:ぐーぐーぐー/Dannie May

本能的な関係を歌った内容の楽曲で、底抜けに明るいDannie May流のパーティーチューン。中毒性はこのランキングでも随一で、定期的に聴きに戻ってきてしまっていた。

この中毒性の所以は、音と言葉のハマり具合によるものだと思っている。メロディやリズムに対しての言葉の乗り方が絶妙で、余っているような言葉がなく、気持ちよく聴けるのだ。

何も考えずに楽しくノレる曲もいいなと改めて思い知ることになった。歌詞の軽い感じと実は緻密に練られている音と言葉のハマり方のギャップがクセになる不思議な曲だった。

Dannie Mayは2022年から聴き始めて、良いなと思い始めたのでもっとハマりたいバンドの1つである。

21位:A Spring Breath/flumpool

2月の良かった曲で選んだ春の別れを歌った切ないバラード。

のちに同じタイトルのアルバムが出たが、この曲を軸にする意味が分かるほど、ストレートに「良い曲」だった。

アコースティックで演奏しても成立するくらいメロディが良いのがこの曲の特長であり、個人的なお気に入り。

flumpoolは日本人が好きなメロディのツボを心得たバンドだよなと聴くたびに思う。好き嫌いは別にして、誰が聴いても王道を感じられるメロディだと思う。

そして、別れを連想させる曲ではあるものの春の別れということもあり、あたたかさやポジティブさも感じられる。

冬を耐え、満を持して芽吹く力強い植物のようで、タイトルに「A Spring Breath」とつけたのも「なるほど」と合点がいく。

flumpool自身もアミューズから独立し、新しい環境になった身である。前向きな別れを経験した今の彼らだからこそ奏でられる曲だったのかもしれないな。

最後に

30位から21位を紹介させていただいた。

「切ない」と形容した楽曲がかなり多くて、自分の嗜好をまざまざと見せつけられている。やはり切ない楽曲が大好きなんだなと。

しかし、そんな中で燦然と輝くDannie Mayの「ぐーぐーぐー」が眩しい。

次の記事では20位から11位のTOP10目前の楽曲を紹介したい!気長な感じで待っていただけたらと思う。

それではまた次の記事で。