音楽

2023年4月良かった曲まとめ

最初に

4月は7曲選んだ。数としては少ないものの印象的な曲が多くて、お気に入り具合もだいぶ濃いものばかりである。それではどうぞ!

2023年4月良かった曲

①W● R K/millennium parade,椎名林檎

②アイドル/YOASOBI

アニメ『推しの子』の旋風も相まって…というか原作にしっかりハマっているからこそ話題になっているYOASOBIの「アイドル」。

新たなYOASOBIの代表作が生まれた感があるが、曲そのものを集中して聴いても、さまざまな情報が押し寄せるなんとも「らしい曲」である。

印象の強いサビのメロディも相変わらずYOASOBIっぽいなぁとも思った一方で、冒頭のラップ(?)パートは個人的には新鮮で驚いたなぁ!

日本語のイントネーションは1度置いといて、語尾に極端なまでのアクセントを置くラップは最近のK-POPを思い出す。

サビも大事だが、歌いだしのこのパートのインパクトは大きく、歌詞の内容も相まって、曲やアニメのストーリーテリング的な役割を果たしている。

歌いだしから心を掴むのは何もサビスタートじゃなくてもできるんだなと目からウロコだった。

そして、荘厳なコーラスが入ったアレンジも個人的に好き!穏やかではない感じがサスペンス寄りなアニメと合っている気がする。

それにアイドルは「偶像」という意味があるが、ある種の宗教のような様相を感じる時がある。アイドルという神に狂信的なニュアンスもこの荘厳なコーラスから感じるのは私だけだろうか。

どこを切り取って聴いても面白いので、4月のヘビーローテーションになっていた。

曲が気に入りすぎて、アニメも観てみようかなと思ったが1話のネタバレを観て、結末に落ち込んでしまい断念してしまったのはここだけの話(笑)

③美しい鰭/スピッツ

劇場版 名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』の主題歌になっているスピッツの新曲。スピッツ×コナンの掛け合わせが意外だったのもあり、普段のスピッツの楽曲よりも注目していた。

フタを開けてみると、映画の内容にも寄り添いつつ、スピッツらしい美しくて儚い世界観も展開するという期待以上のものになった。

まず、ギターのアルペジオのフレーズにやられる。曲全体を聴いて抱いた切ない感情は、開始間もなく聴こえるこの音のせいだったのだろう。

「鰭」というタイトルに引っ張られたのもあったが、一定のリズムを刻みながら奏でられるアルペジオはさながら海の波のようだ。

さらに、彼らには珍しい管楽器系統の音が乗り、豪勢なメロディの波が打ち寄せる。

そして、まさに魚のごとく草野さんの歌声がそのメロディの上を泳いでいくさまがとても素晴らしい。「美しい鰭」という歌詞の時に本当に美しいファルセットになるのも芸が細かくて好きだなぁ。

そして、「切ない」とともに感じたのは「不思議な曲」ということである。曲構成がありきたりではなく、面白い!

特にAメロは不思議のかたまりみたいなもんで、変則的なリズムとこの曲中では珍しいメジャーな展開が際立っている。

それをド頭から鳴らすから、自然と聴きたくなるし、スピッツの一筋縄ではいかない変態性をいきなり感じられる。ボップ一辺倒で終わらないのがスピッツらしい。

この週のリリースは他にも大物アーティストばかりだったので、チェックしなければならなかったが、この曲を聴きまくってしまったせいで他の楽曲を聴くのが滞ってしまった(笑)

しかし、後悔はないほどで、素晴らしい曲が聴けた満足が勝った気がする。

④リンネ/ASCA

⑤ピアスを飲む/三月のパンタシア

⑥I’M A RAT/Hi-STANDARD

既報の通りドラムの恒岡章さんが亡くなってしまったが、そこからまさか新曲が聴けるとは思いもしなかった。

恒岡さんが存命中の12月にレコーディングをしたそうで、文字通り「遺作」となったこの作品は相変わらずのパンクぶりでハイスタのブレなさを感じさせるものだった。そして今作はどうしたってドラムの音に耳を割く時間が多くなるのも仕方ない。

ハイスタの楽曲は速いビートで激しいものが多く、ドラムの果たす役割は大きかった。速いテンポの曲を叩くわけなので、単純に肉体的な負担が大きいのは想像に容易いし、しかも50代でそれをやっているのだからよりすごさが割増になる。

今回の「I’M A RAT」は最たる例で、これをキレキレ」とメンバー横山健さんが評したのも納得である。

改めて故人を惜しむ気持ちと、聴けて良かった喜びが綯い交ぜになったような気持ちになった。

2人になってしまったが、ハイスタは続くことが決まった。大きな手負いかもしれないが、どのように進み続けるのか見守りたい。

⑦有罪布告/BLUE ENCOUNT

最後に

ということで4月の良かった曲はこの通り!

どれも良かったが、特に狂ったようによく聴いたYOASOBIやスピッツは、まだ4月だが個人的年間ランキングにも確実に上位に来るだろうなという確信がある。

また、実際に今年を振り返る曲としてもこの2曲は思い出されるのではないだろうか。どちらも大ヒットコンテンツ絡みだしね。

5月はこれらを超える曲は表れるのか!?楽しみにしながら聴き漁りたい。

それでは次回の記事で。