音楽

ヌマッチノオト的2024年間ランキング ベスト10

最初に

年は明けてしまったが、ようやっとベスト10まできた。さすがにベスト10は全て感想を書きたいと思い、余計に時間はかかるが書いてみた。

特になんて事ない文章だけども読んでいただけると幸いです。

それではどうぞ!

ヌマッチノオト的2024年間ランキングベスト10

10位:ねっこ/King Gnu


ただただ歌声やメロディの美しさに溜息が出たKing Gnuの秋リリースの曲。
ドラマ主題歌だったが、ドラマを観たらなおのこと感動したんだろうな。YouTube等のコメントを見てもドラマと合わせて絶賛の嵐だったようだ。

しかし、ドラマの視聴に関わらず、曲の内容が誰にでも通じる内容のため、聴く人や時代を選ばないのも良いなと。モチーフが花や根だもの。ずっと変わらずにあるものなので、絶対に古くなるわけがないもんな。

「大袈裟でなくささやかだが、しっかりと根を張ってひとりの人を一途に待つ姿」…健気だよなぁ。

King Gnuは時代性を感じさせない曲を作るのが上手いと改めて感じることになった。

9位:アウト/ポルカドットスティングレイ

2024年はポルカ第2章と銘打った活動が印象的だったが、今までとは違うと確かに感じた。

ポルカドットスティングレイといえば、ギターロックが魅力のひとつだった。「アウト」もギターがよく響き渡っているが、違うなと思ったのは音色。ここまで尖ったイメージはなかった。ギターソロも手がつけられないくらい獰猛でたまらない。いいぞもっとやれ!

ここまで尖った音には、尖った口の悪い言葉がよく似合う。口の悪い歌詞もポルカっぽさ(雫さんっぽい?)があるが、これもリミッターを外したようだ。歌い出しで「〇しておけばよかった」はとてつもないインパクト。しかし、よくOKが出たもんだ。いいぞもっとやれ!

リズム隊は安定しつつも、上ものの暴れっぷりを唆すようにも聞こえる。悪い、悪いねぇ。

尖り、暴れ、といった言葉がよく似合うこの曲はポルカの新たな引き出しを見つけた気がした。

もともと楽曲の振り幅があるバンドだと思っていたので、更なる幅が見られるのが今から楽しみである。

8位:YOU GOTTA RUN/L’Arc~en~Ciel

3年ぶりにラルクが音源を発表した。ゴリっとしたギターリフとコーラスワークがとても印象的。

歪んだギターとシンセが絡むイントロが個人的にお気に入りポイントの1つで、近年のラルクのイントロの中でも好きな部類に入る。

前作2曲がとにかく明るかったのもあり、その反動でなのか、こういったエッジの効いたイントロは即座に「いい!」と思ってしまうな。好みもあるにせよ。

サビも突き抜けるような爽快さがあって、聴いていて気持ちがいい。

秋頃発表だったのにも関わらずよく聴いていたとYouTube Musicにもお知らせされた。

もう新曲を出してくれるだけでありがたいと悟りを開いていたけど、こんなん出されたらもっと新曲が聴きたくなってしまったよね。罪深い。

7位:リピート/Aooo

「サラダボウル」につづき、2曲目のランクインのAooo。Aoooを見つけたのが2024年のハイライトの1つとなっているなと改めて。

「サラダボウル」でよさそうかもとプレイリストに入れ、YouTubeチャンネルもフォローしていたら、この曲のライブビデオがアップされる。

それを観てぶっ刺さり、収録されているアルバムも聴き倒し、結果、2024年に1番聴いたアルバムになった。この曲キッカケにAoooに本格的にハマったようなかたち。

石野さんのボーカルが何より胸に来る。メロディや歌詞の世界観を歌声でブーストかけてる。それをライブ映像で観たもんだから余計感動したよねぇ。

魅力だらけのバンド。これからも追わせていただにます。

6位:Shouted Serenade/LiSA

久しぶりのユニゾン田淵智也さん提供曲で、実家に帰ったような安心感すらあった。

もちろん、「紅蓮華」や「炎」などの『鬼滅の刃』シリーズ曲も大好きなのだが、それ以前の田淵智也さんが関係していた作品でLiSAを認知し、好きになったためより思い入れが強いし好きなんだよなぁ。

イントロなしで問答無用で歌い出し、「Here we go」と煽る…その十数秒でテンションは急上昇。そのままハイの状態で突き抜けていく爽快感はたまらなかった。

あとはギターソロも加点対象だな。駆け出して止まらない(止められない)感覚を見事に表現していて大好きなソロ。さらに気持ちが滾る、最高。

さまざまな経験を経て、また初期衝動のような曲を改めて歌えるLiSAのすごさも浮き彫りになった。

5位:RATATATA/BABYMETAL×@Electric Callboy

BABYMETALがさまざまな海外アーティストとコラボして楽曲を発表している話は聞いていたが、きちんと曲を聴いてはいなかった。洋楽も疎すぎるのでElectric Callboyも知らない状態で音源を聴いた。

エレクトロ、メタルコアが綯い交ぜになった曲調にBABYMETALのキュートな歌声が合わさり、とてもいい食い合わせ。さながらポテチとチョコを交互に食べているかのような。クセになって止まらないのは共通している。

あとは激しい曲調なのにも関わらず、サビが分かりやすくポップなので聴いてて重たくなりすぎないのもいいなと思っている。簡易的にテンション上げたい時にもサクッと聴けて重宝したなぁ。

ラウドロックとかメタルコアとか大好きだけど、元気ないと聴けなかったりする。聴くにもエネルギーが要るしね。

なので、少しポップなくらいが飽きずにくり返し聴けるのだというのが分かった曲でもあった。

4位:我愛你/Penthouse

サウンドは相変わらずオシャレなのに、愚直なくらい真っ直ぐな歌詞が妙に人間くさくて…聴いているうちに温かくてハッピーな気持ちでいっぱいになっていた。

この多幸感を味わいたくて、これもまた何度も聴いていた。いい事がない日の方が余計聴きたくなる、こういう曲は。

また、

恋がしたいと人はいつも言うくせに 「好き」よりも「嫌い」ばっかりが口をつく

歌い出しで、いきなり芯を食ったような歌詞が結構お気に入りで、ドキッとさせられる。

そんなはじまりだからこそ、駆け引きなんかやめて、「我愛你」 と伝える行為が尊くて、美しく見えるのかもしれない。

人を想うことの尊さを改めて噛み締めたくなった素晴らしい作品だった。

3位:Bling‐Bang-Bang-Born/Creepy Nuts

間違いなく、2024年1番流行った曲と言っていいだろう。私自身も2024年リリースの楽曲で1番聴いたのはコレだった。(YouTube Music調べ)

日本語のラップでここまで市民権を得た楽曲がかつてあっただろうか。まわりの保育園児や小学生まで歌っていたくらいだった。

Dragon AshやRIP SLYME、KICK THE CAN CREW辺りも聴きやすい日本語ラップとして流行ったが、さすがに園児までには浸透していなかったと思うのだが。

Creepy Nutsはラップのスキルがすごいのはもちろんで、なおかつ、サビが覚えやすいメロディなのが魅力の1つだと思っている。

覚えやすいメロディの究極が出たよなぁといった感じ。歌詞も含め。まじないのような意味のない言葉だけど、聞こえの気持ちよさがあって耳に残る。そりゃ子供も歌うわな。

ラップ界隈は本当に疎いのだが、Creepy Nutsのおかげでなんとか聴けてるところある。ありがたい。

2位:ワルツ/家入レオ

家入レオさんもたびたび良かった曲に選んでいたものの、年間ランキングにはおそらく初登場ではないだろうか。初登場にして2位…。

ここまでの評価になったのは、彼女の歌の表現力の賜物と言っていいだろう。もともと家入レオさんの哀しい曲が好きなのもあるが、歌い方でここまで痛切に感じられるものかと思った記憶がある。曲の色を歌声でしっかり抽出しているというか。

「胸が痛む」歌詞やメロディなんて特に、本当にこちらの胸が痛くなるようで、なんとも儚い。

と、こちらも辛くなるほどの切なさなのに何故か繰り返して聴きたくなる不思議。

ご本人が作った歌詞やメロディがいいのはもちろんだけど、シンガーとしても改めてフォーカスを当てたくなった。

新たなシンガーは数多く出る中で、デビューして10年以上メジャーにいるのには理由があるんだよなぁ。

1位:花束のような人生を君に/Penthouse


2024年の1位はPenthouse!4位にも「我愛你」がランクインしたし、個人的には2024年1番輝いていたアーティストだったと思っている。

テーマは「親から子への愛」ということで、壮大なテーマのためサウンドアレンジもストリングスがこれでもかというほどに使われていて非常に豪華。映画のエンドロールを観ているかのよう。曲を聴き終わったら自然と拍手をしていた。

特に小難しいことをせず、素直に分かりやすく親から子への無償の愛を表す歌詞も素敵だったな。メロやサビなど各センテンスの最初が特に印象に残るフレーズばかりでこちらもお気に入りポイント。

「小さな体を抱き上げて命の重さを思い知る」

という歌い出しが特に好きなんだよな。

読めば「そりゃそう」なのだが、これを端的に言葉にできることと、初手で親子の曲だと分からせるすごさが感じられるから。

あとは自分が親やらせてもらってるのも、この曲が刺さる理由のひとつなのかなとも思う。寝ている我が子の横で迂闊にも聴いてしまったせいでボロ泣きしたもんな、これ(笑)

聴けば聴くほど、良さを噛み締められる。

TOP5の中で1位をどれにするか拮抗していたのだけど、じわじわと自分の中で1位になったような気がする。

この曲に出会えて良かったな。大事に聴き続けたいと思う。

最後に

ということでもう1月も終わる中で、ようやっと2024年の年間ランキングが完成した。

栄えある1位はPenthouse!4位にも入り、Penthouseがなおのこと好きになった1年だったなぁと振り返る。他を見るとChevonとAoooの躍進、すりぃさんの楽曲(自身歌唱以外も含む)の多さなど振り返り甲斐のあるランキングとなった。

ヌマッチノオト2024良かった曲総集編

さて、今年もどんないい曲に出会えるだろうか。楽しみである。では次回の記事でお会いしましょう。