音楽

2022年8月良かった曲まとめ(part.1)

最初に


8月はなかなか粒揃いな楽曲が並んだ気がする。月の中でもバランス良く好きな曲が出てきたし、1曲1曲のお気に入りの濃度が他の月より高かった気がする8月。

まだ8月は終わっていないが、曲数が多くなりそうなのでまず前半10曲ということで早速紹介していこうと思う!

①タッチ/NOMELON NOLEMON

②ドロシー/缶缶feat.超学生

③かくれん坊/黒子首

黒子首が、EP『ぼやぁ~じゅ』を8/3にリリースしたのだが、EPそのものがとても良くて、収録されている4曲とも素晴らしかった。

ぼやぁ~じゅ→Voyage→航海→海→夏

ということで、夏をモチーフにした爽やかでカラッとしたナンバーが揃っている。

しかし、そういった楽曲群の中で、逆に少し湿っぽくてさみしい夏を思わせるのが、この「かくれん坊」。

他の3曲が分かりやすく明るいので、少し異質に感じるがかえってそれが良い。

個人的にはこのEPの中で1番のお気に入り。そしたら、MVもあるってんで、紹介しない理由が見当たらない。

どことなくノスタルジーで哀愁漂うサウンドアレンジにまず惹かれる。聴いていて切なくなる感じがたまらない。ギターソロも切なくて良いんだよなぁ。

歌詞からも切なさを感じとれる気がしていて、ラブソングなんだろうけど、どこか一筋縄ではいかない素直になれない感覚が切なさの要因なのだろう。海にちなんだくだりの歌詞は特に切なさをマシマシにさせていて大好き。

婉曲の効いた歌詞のラブソングが好みなので、そこもお気に入りの要因だった。素直に「好き」やら「会いたい」なラブソングも好きだけどね。

黒子首は気になってはいたけど、この曲でしっかりハマった気がする。

また聴きつづけたいバンドが1つ増えた。10月にはアルバムも出るらしいのでこれもまた楽しみだ。

④BUG/THE ORAL CIGARETTES

⑤ウタカタララバイ/Ado

アルバム『ウタの歌 ONE PIECE FILM RED』が8月9日に発売されたが、直前に先行配信されたこの曲は音楽ユニットFAKE TYPE.が作詞作曲したナンバーである。

先が読めない展開は音楽を聴いているはずなのに、さながら初見のミュージカルを観ているかのよう。ハラハラする曲展開に初めて聴いた時から夢中になっていた。

曲の展開も読めなかったが、Adoさんの変幻自在の歌声も予測不可能。次はどんな歌声を聴かせてくれるのかと楽しみになりながら聴いてしまう。

それにしても、こんな突拍子も無くて、とてつもなく難しい曲を歌いこなすんだから改めて末恐ろしいシンガーである。

歌声の幅も、もはや

「違う人が入れ替わり立ち替わりで歌っている」

と言っても信じてしまいそうなほど。

アルバム自体にもAdoさんの歌の幅広さを感じたが、「ウタカタララバイ」は1曲の中にその幅広さを詰め込んでいるので、アルバムの中でも1番コンセプトに沿った楽曲だと思った。

『ワンピース』に明るくなくても(実際、私も全く知らない)いち楽曲、いちアルバムとして良かったらので、機会が触れてみていただきたい。

と書いてはみたが、収録曲7曲が上位を独占するというエグいことになっているほどなので、既に聞いている人だらけなのは明らかで言うまでもなかった。

⑥Lost/yama

⑦ぐーぐーぐー/Dannie May


この「ぐーぐーぐー」は、タイトルは奇抜だし、中身もチャラいことこの上ないのだが、言葉とリズムの気持ちいい収まり具合がクセになる。何度も聴きたくなる中毒性を持っている曲。

心を1発で掴むキャッチーなギターリフは以前に良かった曲に挙げた「玄ノ歌」を思い出す。彼らの作るギターリフがことごとくツボにハマっているのはなんでだろう。耳に残るリフを作るの上手い。

そして、難しいこと考えずにバカになって聴ける曲の尊さを実感する。そういった曲は総じて楽しくなるものだし。

しかしその一方で、聴く側は難しいことを抜きに聴けるが、作り手としては、気持ちいい語感と音をめちゃくちゃ考えて作っているんだろうなと推測する。聴く側にとっての気持ち良さを追求した結果、余計なリズムや言葉を削いでいる気がする。シンプルな情報量が聴きやすくてとてもありがたい。

どんどん自分の中で、Dannie Mayの存在感が増しているのがわかる。次の曲が今から楽しみなくらい。

⑧ツキカゲ/ポルカドットスティングレイ

⑨チクタクボーイ/理芽

⑩レモンソーダ/家入レオ

最後に

という事で、8月の良かった曲の前半10曲を紹介した。8月は楽曲が多く発表されがちな水曜日が5回あったので、その分選ぶ曲の母数も増え、それに比例して良かった曲も増えたのかもしれない。

後半戦もおそらく同じくらいの曲数を紹介することになるだろう。感想を書くのは大変だが、嬉しい悲鳴である。

それでは次回の記事で!