最初に
年も明け、2023年が始まった。今年も相変わらず良かった曲をプレゼンしたいと思うのでお付き合いいただけたらと。
さて1月は19曲選んだ。月初めにトントン拍子で曲数が増えていって気づけば19曲に達していた印象。
気付けば、アニメタイアップの曲が多かったのも印象深い。
それではご紹介。どうぞ。
2023年1月の良かった曲19!
①燦々たるや/Tani Yuuki
②フカ/KANA-BOON
③くらえ!テレパシー/マハラージャン
④アイワナムチュー(feat.asmi,すりぃ)/MAISONdes
コンポーザーとシンガーの新しい掛け合わせが毎度好評のMAISONdesシリーズ。今回は曲がすりぃさん、歌がasmiさんという組み合わせ。
そして、今回はアニメ『うる星やつら』のオープニングにもなっている。
すりぃさんはMAISONdes初登場。ギターロックを下地としたサウンドが好みで、以前から聴いていた方だったので今回MAISONdesに決まった時は、「満を持して」感があった。
今回の曲も要所にギターサウンドが散りばめられていて、聴いていて楽しい。サビ前のカッティングも気持ちがいいし、ギターソロもあってギターの音が好きな人にはたまらないのではないだろうか。
そして歌唱のasmiさんだが、MAISONdesの1番のヒットともいえる「ヨワネハキ」以来となる2度目の登場!最近はシンガーとしての存在感を日増しに高めていて、知名度もグッと上がった感がある。
そんなasmiさんのキュートな歌声は、片思いを感じさせるこの曲にのテーマにハマっていて、絶妙な切なさを提供してくれる。そもそものメロディ(特にサビ)が切ないのもあるが、asmiさんの歌唱による出力によって、よりブーストされていると感じた。
そして、原作の『うる星やつら』の重いけど一途にあたるくんを想うラムちゃんの気持ちをうまく表現した歌詞も魅力的で、少しヤバさも感じるけど、こんなに思われたら幸せだろうなと思わせるのは元祖の主題歌「ラムのラブソング」にも通ずるものがある。
アニメの内容ありきの曲ではあるものの、誰かを一途に想うことは時代は関係ないのかもしれない。
そんな普遍的なテーマを「メンション」や「エナドリ」など今っぽい言葉で彩っているのも、同じアニメでも時代の違いが感じられてそこも面白かった。
聞き所が多すぎて1月で1番繰り返し聴いた曲になったと思う。好きなポイントばかりの個人的にお気に入りの曲だった。
⑤絶壁人生論(feat.yowanecity)/缶缶
⑥しるし/ラックライフ
⑦変幻自在/PENGUIN RESEARCH
⑧SHOCK!/Ayase
⑨escalate/Aimer
⑩ヨトギバナシ/カノエラナ
⑪ホワイトノイズ/Official髭男dism
⑫アイタリナイ(feat.yama、ニト。)/MAISONdes
⑬視紅/早見沙織
⑭テレパス/ヨルシカ
⑮熱風は流転する/フィロソフィーのダンス
⑯Never Fear/阿部真央
⑰油/女王蜂
2/1にアルバム「十二次元」が発売された女王蜂。アルバムに先駆けての配信がこの「油」である。
まず曲名に目が行く。特段変わった名詞ではないが、タイトルとしてはとても珍しいので、どんな曲が展開されるのか聴く前から興味津々だった。
いざ始まると、この曲を引っ張ることになるフレーズ、「あのとき売ってた油はどこへ」でいきなりタイトルの真意を理解する。
開始からたった5秒で曲のテーマを理解させる言葉の強さはさながらキャッチコピーのよう。「油を売る」という慣用句をうまく利用したパワーのある言葉に心どころか胸ぐらを掴まれた気さえした(笑)
また、「水は差すなや油を挿しや」という歌詞も無駄な行為を指す「油を売る」と対になって「油」が有益な存在になっているのも面白く、日本語の奥深さを感じさせる。
また、琴の音が際立つ和風なサウンドもそんな日本語を大事にした歌詞に相応しく、好きなポイントの1つである。
和風な音は優美さや気品を感じるが、そこに歪みのあるバンドサウンドや恨みつらみのような言葉を乗せて、あえて汚していくのがひと癖あってたまらない。ここに個性や中毒性が見える。
最近、ひと月に1曲くらいのペースで女王蜂の新曲を聴いていたが、振り幅がえげつない。「MYSTERIOUS」から「バイオレンス」も大概だったが、そこからこの「油」。
ルーツを感じさせない音楽的な幅広さが女王蜂の良さとは分かっていつつも、やはりいまだに度肝を抜かれる。同じ人が曲書いてると思えないほど。
アルバムもすごかったので個別に何か感想でも書きたいな。
⑱スパークルダンサー/フレデリック
前作からおよそ2ヶ月足らずで早くも新曲を発表したフレデリック。今回の「スパークルダンサー」は2023ボートレースのCM曲となっており、テレビで耳にする機会も増えそうである。
タイトル通りの弾けるようなダンスミュージックは、奇天烈なサウンドのフレデリックが好きな私にとってはどストライクだった。
ポコポコした電子音とMVでの不可思議な振付も含めこの系統の曲調はもはや彼らの代名詞なのに、なぜ毎回こうも楽しめるのか。散々擦ってるので飽きても不思議ではないのに。
「乗ってけ乗ってけ」のリフレインするフレーズも頭にこびりついて離れない。曲調だけでなく、言葉としても耳に印象を残すことを考えている。
さらに水面やレースの流れに乗っていくと考えると、タイアップのボートレースにも掛かっているようにも聞こえる。聴けば聴くほど興味が湧いてくる。
自分達の武器を理解して、徹底的に磨き上げて進化を遂げていっているすごさを改めて感じる。
これからもフレデリックに踊らされ続けるんだろう。
⑲バードベッドブルース/a flood of circle
最後に
ということで2023年もたくさん良い曲に巡り会えそうな幸先のいい大量選出となった1月。
感想の書き甲斐がありそうな個性豊かな曲たちが出揃ったなぁという感じだ。髭男は激しくて良かったし、温かみのあるラックライフも良かったし…。時間が許されれば書きたいが、そうもいかないので泣く泣くカットである。
なんにせよ今年も新しい名曲との出会いがたくさんありそうで楽しみ。今後も良かった曲紹介をよろしくお願いします。
それではまた次回の記事で。