音楽

2021年3月良かった曲まとめpart.1

はじめに


早いもので3月も終わる。3月にもなると季節感がある曲が出始めて、春を感じだす頃。春っぽい曲を聴くとなんだかんだで気分も浮かれてしまう。今回はそんな春っぽい曲もチョイスしてみた。今回はまず5曲!

①Roar/KAT-TUN

KAT-TUNがサブスクで聴けるようになって嬉しかったので選んだ部分もないわけではないが、曲が単純にいい。3年ぶりのシングルらしい。

イントロやメロでのストリングスピアノが繰り返すメロディの儚さたるや。

繊細な曲かと最初は思うのだが、サビに向けて力強く盛り上がっていく展開が実に美しい。

Bメロでのギターのフレーズやサビに入る前のドラムも心地良い。

そして、メロディがいい。たとえ、アコギのみで歌ったとしても映えるくらいメロディがしっかりしている。

メロディを聴かせたいからなのか、ラップやボイスパーカッションのパートもなく、3人はひたすらに歌うことに専念しているように聞こえる

今まで個人的に持っていたKAT-TUNのイメージとはまた違い、「聴かせる」曲になっている。

②スーパーガール/あいみょん


あいみょんといえばアコギのイメージがあるようにギターの音が前面に出ている曲が多い。
本人もギターをかき鳴らしながら詞と曲を同時進行に作っているという。

しかし、今回の曲はギターが少ない、というかほぼ鳴っていないのではないか。あいみょんで「ギターっぽくない」曲といえば「愛を伝えたいだとか」がある。

あいみょんの楽曲では珍しく横ノリ感のあるリズムであるが、今回の「スーパーガール」も通ずるものがあり、リズムが楽しめる曲になっている。

歌い方にこぶしのような節回しがある所も、独特で聞き所かと。

最近出た「桜が降る夜は」の方がポップだった分、比べると「スーパーガール」のがマニアックな気もするが、個人的には後者のが好み。

歌詞もあいみょんがたまに見せる少し官能的な表現になっている。こういった歌詞は間違えれば下品に聞こえてしまうのに、あいみょんが歌うと聴ける不思議。

曲も歌詞もあいみょんのマイノリティではあるが、そういった部分でも勝負できるあいみょんに抜かりは今後もなさそうである。

③風になって/[Alexandros]


デビュー10周年を記念したベストアルバム『Where’s My History?』をリリースし、新曲として収録されているのがこの曲。

アコギと歌のみで始まり、徐々にドラム、ギター→ベースと音がどんどん重なっていく様は、ボーカルの川上さんが主だって始めて、メンバーが揃い始め…というバンドの歩みが感じられる。

最近のドロスはメンバー以外の音も入れている事も多かったが、今回はバンドサウンドのみでとても分かりやすく、いかにも「ロックバンド」な曲になっている。

しかし、必要最低限ともいえる構成ながら潔いほどにポップ。

新しいファンを獲得するためにベストアルバムは出される事が多いが、それに収録される新曲の最適解といえるほど。この曲で新たなファンも増えそう。

④たとえたとえ/緑黄色社会


先の[Alexandros]とは正反対ともいえるくらいイントロから沢山の楽器が鳴っている。派手かつ、華やか!

「ポップスとはこういう曲の事」といわんばかりである。

ホーン隊がこの曲のゴージャスさをマシマシにしている印象があるが、高校野球のタイアップがあるのと決して無関係ではないだろう。

歌詞にも野球を盛り込んで、分かりやすい。クライアントの要望にしっかり答えてなおかつ曲も良い。売れるバンドは売れるべくして売れてるんだな。

そして、緑黄色社会はボーカルの長屋さんの声がいい。

これだけ豪華になってるオケにボーカルが負けないっていうのもすごい。いや、ボーカルに自信があるからこんなアレンジにできるのか…。

力強さがウリのひとつのボーカルだから為せる業なのかもしれない。

もっと名が売れても不思議じゃないバンド。年末が楽しみ。

⑤君をもっと知りたくない/三月のパンタシア

グループ名だけ聞いたらアイドルかと思ったが、違った。知らなかったのだ、すいません(笑)

ボーカルのみあさんが中心メンバーで、曲を作る方やMV用などのイラストレーターも含めてのプロジェクトの名前が「三月のパンタシア」という事らしい。T.M.Revolution的な(←世代がばれる例えか)

まずタイトルがそそる。「君をもっと知りたい」みたいなワードならよく聞くが、「知りたくない」となると、知ってはいけない背徳感苛立ちを想起する。そんな「君」とはどんな相手なのだろうとタイトルだけで想像が膨らむ。

そして切なさを醸し出す、イントロときたもんだ。好きなやつ!(笑)

歌詞を読むと、タイトルの「君」が誰かだんだんと分かってくる。そしてMVで歌詞以外の情景や情報を補ってくれるのもありがたい。

でもやっぱりこの曲の要はストリングスだと改めて思う。イントロやサビの肝心要の部分で容赦なく耳に音を残していく。そして切ない気分にさせていく。

三パシ(と略すらしい)の事がもっと知りたくなる1曲だった。これを契機に深堀りしてみようかな。

最後に

今回選んでみての傾向は、KAT-TUNといい三月のパンタシアといい、ストリングスが入る曲が今個人的なブームなのかなと選びながら思った。

ストリングス(ピアノも)が入ると分かりやすく綺麗な曲になるのにあっさりやられてしまうのかもしれない。

ギターがうるさいバンドサウンドが一番の好みではあるものの、こういった曲も嫌いじゃないのを再確認したラインナップになった。

次は後半5曲!お楽しみに。