最初に
7月はアルバムに先駆けて配信するパターンも結構あって、そういった中からも選ぶことになり、結果的に17曲選ぶことに。そして、今月は2つの記事に分けての紹介しようと思う。今回は10曲を紹介!それではどうぞ。
①逆光/Ado
8/6に公開された『ONE PIECE RED』の劇中歌7曲を豪華製作陣が作り、Adoが歌う「ウタ」企画をしているが、そのうちの1曲で今回の作詞作曲はVaundy。
Adoの歌声の特長の1つである「がなり」を有効に活かしたメロディがたまらない。そこに乗る歌詞も「怒り」というので、曲の中身と歌声がばっちりハマっている。
さらに、ラスサビのがなりはよりキレていて、同じ歌詞でこうも歌い分けできるものかと感服してしまう。最初のがなりもすごいのにしっかりラストで超えてくるもんな。
生まれもった声質ももちろんあるとは思うが、めちゃくちゃ歌って、自分の中に表現を落とし込んでいるのだろう。
この企画で発表された楽曲では今のところ1番好きかも。
そして、映画の劇中歌ということもあり、どんな場面で流れるかも気になるところである。
②堕天/Creepy Nuts
③ほどけた二人/アイビーカラー
④Gloomy Day/ロザリーナ
⑤異世界混合大舞踏会(feat.おばけ)/星野源
映画『ゴーストブック おばけずかん』の主題歌になっている今作は大人もこどもも一緒になって楽しめる全方位型エンターテイメントとも呼べる曲になっている。
メロの歌詞は比較的小難しい歌詞だが、サビになると「おばけがでるぞ」のパンチラインがある。その後の「うらめしや」も含めて一気に分かりやすくなり、こどもにも伝わりやすいキャッチーさが備わっている。表記がひらがなになっているのもいい。1度聴いただけでこのフレーズは覚えられるくらいだ。
しかし、
「だけど生きた人よりこわくないよ」
などと、皮肉っぽい言葉をさらりと混ぜてくる。そこに大人用のウケを感じられる。
MVもかわいらしいキャラクターと感動的なストーリーとが見事に融合して、どの世代の人が観ても一発で伝わる内容になっている。楽曲の内容と同じように、どの世代でも楽しめるのが映像からも伝わる。
タイアップが付くと、制約もあって曲も作りにくいのではと個人的には思うのだが、星野源はどんなタイアップでも皆にウケる楽曲を当ててくるので、本当にすごい。しかもアニメ、ドラマ、映画とジャンル問わず受け入れられているのがさらにすごい。
本当にこわいのは星野源のクリエイティブっぷりなのかもしれない。
⑥Spinning World/Perfume
⑦Shaky/Suspended 4th
7/20にリリースされたアルバム『Travel The Galaxy』に先駆けて配信で発表された新曲で、3分そこらで終わるのが潔い、疾走感あふれるナンバー。
メンバー各々のテクニカルな部分がフォーカスされがちなバンドだが、この曲は技術うんぬんよりも、衝動的な部分が色濃く出ている。今まで抱いていたサスフォーのイメージを更新させることになった。
歌詞にも衝動的・皮膚感覚的な部分が表れている。個人的に「感情は思考の邪魔だとしてもどうか忘れないでいて」
というフレーズはお気に入り。ロックを鳴らすうえで、はたまた楽しむうえで心に刻んでおきたい言葉だとハッとさせられる。
あとはカオスな間奏からも衝動的なものを感じられるし、そこから静かなサビ→ラスサビも王道ゆえに最高。
技術と感情は相反するのかと今まで思っていたが、この曲を聴いてその考えは覆った。あちらが立てばこちら立たず的な関係ではなく、一挙両得できるのだと感じさせてくれる。
技術の高さに加えて、衝動的な部分の表現も素晴らしいとなると、次は一体どんなサスフォーを見せてくれるのだろうか。もう行くところまで行ってほしい。アルバムのタイトルよろしく、銀河のような果てしないところまで。
⑧puzzle(feat.ひかり)/Tokimeki Records
⑨摩擦係数/櫻坂46
⑩Guide/早見沙織
最後に
7月は後半になるにつれてお気に入りの曲が増えてきた印象。基本的に良かったと思った順に数字を振っているので、自然と若い数字はリリースや発表時期が月の前半であることが多い。
今年の7月は、⑧のTokimeki Recordsまでは7/20までのリリースだったが、⑨の櫻坂46からはそれ以降リリースの楽曲を占めることになった。
もちろん、次回の記事で紹介する予定の7曲も7月のラスト10日ほどの間でリリースされた楽曲たちである。何が選ばれているのかお楽しみに。
それでは次回のpart.2で!