最初に
2022年を締めくくる最後の良かった曲まとめ。12月は10曲選んだ。そもそも新曲がそんなに出ていなかったような気がするので、それを考えたらまだ選んだ方なのかな。
早速紹介に移りたい。
①肌/DADARAY
②化け猫/キタニタツヤ
女性に惑わされ、それでも夢中になってしまう男性を表現したこの「化け猫」。
英語の「cat」は「意地悪な女」というニュアンスがあるし、日本語でも「猫」は人を騙す女性を表すのにたびたび使われる。
この曲も江戸時代の洒落本などに出てくる「化猫遊女」から着想を得ているのかなと思った。人を食い殺すような描写もあった気がする。
ただ、そんな惑わせる女性こそ魅力的に見えてしまうもの。
そんな愚かですらある男性目線の歌詞がこの曲の魅力の1つになっている。
「取り殺されても構わないよ」
「食い殺されて終わりがいいな」
「敗北者として君に隷したい」
男性側の危うい一途さも感じられる狂気じみた表現がたまらない。歪んだ愛もまた美しく感じられてしまうほど。
サウンド面では、ベースの音がよく聞こえるアレンジが印象的。サビに入る前のベースは特にお気に入りポイント。ベーシストでもあるキタニさんならではのアレンジである。
狂った曲だが、ただ狂っているだけでなく、狂気の裏にある美しさや切なさも絶妙なバランスで抽出しているのがすごい。
キタニタツヤさんは出す曲出す曲、毎回良かった曲に選んでいる気がするな。それくらい自分の中での安定感が段違い。幅広い楽曲をこれからも楽しみにしている。
③AUTHENTIC/Amber’s
④バイオレンス/女王蜂
『チェンソーマン』11話のエンディング曲になったこの曲。前作の「MYSTERIOUS」とは真逆のベクトルで攻めてきた。MVのイメージカラーも青と赤で対極みたいだもんな。
「デスコ」に代表されるように、歪んだギターサウンドを中心としたダンスロックは女王蜂の得意分野で、この曲もまた印象的なギターリフが踊らせようと煽ってくる。
激しい曲調に合わせて、アヴちゃんの歌声もしっかり歪んでいてしっとりと歌い上げていた前作とのギャップをここでも感じることができる。
破裂音の歌い方が特に好き。タイトルは「バイオレンス」だが、発音はしっかりと「ヴァイオレンス」になっていて、破裂音の迫力がこの曲の激しさの一端を担っている。
また女王蜂のダンスロックに名曲が増えてしまったな。
⑤透明水曜日/NOMELON NOLEMON
⑥濡れたスカート。/すいそうぐらし
⑦ファイトソング/Eve
こちらは『チェンソーマン』の最終話のエンディングを飾った曲。イントロからどこか退廃的な空気が曲中に漂っている。
歌詞も決して明るい内容ではない。そんな暗さの中に、僅かな光を見出して進んでいくさまが美しい。
あとは、2番のすんなりサビに入らずに焦らす展開もお気に入り。
その後のギターリフも好きなフレーズだし、お預けをくらっていた分、よりサビが爆発する感覚になり、サビのインパクトが増している。
今までの『チェンソーマン』のエンディングも素晴らしい曲ばかりだったので、最終話担当というのは相当な高さのハードルだったと思うが、最後を締めるには相応しい曲だったのではないかと思う。キレイにまとまった感じになった。
⑧ANSWER/藍井エイル
⑨生活/羊文学
⑩ふたりの傷跡/クレナズム
最後に
12月は『チェンソーマン』関連の曲がまたもや猛威を振るった月になった。毎週毎週エンディングが楽しみだったな。
これが12月の良かった曲のプレイリストになる。
そしてここまでで2022年を締め、ヌマッチノオト的年間ランキングの発表となる。なかなか筆が進まず苦戦しているがなんとか書き上げたいところ。
今回はTOP50で発表しようと思う。なにかお眼鏡にかなう作品があれば嬉しい!
それでは年間ランキングの記事でお会いしましょう!