2020年を振り返るには、いささかまだ早い気もしますが、今年流行った曲に瑛人さんの「香水」は挙げないわけにはいきません。
瑛人さん
実はこの曲は今年発表された曲ではなく、
昨年2019年に配信限定で発表されたものです。
なぜ1年経った今になって、人気になったのか。そこには様々な理由が絶妙に絡み合っていました。
①インフルエンサーによるSNSでの発信
この「香水」が人気になったきっかけの1つに
「Tik Tok」があります。「Tik Tok」は短い動画を投稿したり、観たりして楽しむSNSです。
そこで「香水」の弾き語りを投稿したのがFANTASTICS from EXILE TRIBEの中島颯太さん。
中島颯太さん
有名人の拡散力はやはり凄まじいもので、これをきっかけにTik Tok内でも広がりを見せていきました。
聞いてもらえる下地が図らずも出来た形になりました。
SNSからじわじわ流行るのはとても現代的で、これからのトレンドになりそうですね。
②歌いたくなるメロディ
この「香水」はアコースティックギターのみの演奏で歌声が聞き取りやすく、メロディも1番と2番でそこまで違いがなく比較的覚えやすいです。
しかし、Cメロ(「何もなくても 楽しかった頃に」の辺り )になると高いキーが続くなど、決してめちゃくちゃ簡単な曲というわけでもなく、絶妙な歌い甲斐があると思います。
「自分でも歌えるかも」
と思わせてくれる丁度いい歌いやすさが人気になった要因のひとつなのではないでしょうか。
考えてみればここ最近人気になった曲を考えてみると、
◎Lemon
◎白日
◎Pretender
◎U.S.A.
「歌いたいから歌うけど、実際歌うと事故る曲」
という印象が強いです。キャッチーなんで、歌いたくて、でもいざ歌ってみるとめちゃくちゃ難しいという(笑)
それを考えると、「香水」は久々に「本当に歌えそうな曲」として人気になったともいえます。
③ドルチェ&ガッバーナ
四の五の言ってきましたが、やっぱり1番はコレですよ!
「ドルチェ&ガッバーナ」のインパクト!
これに尽きます(笑)
今まで「ドルチェ&ガッバーナ」をメロディに乗せた人はいるんでしょうか?(いやきっといないだろう)
しかもこんなにキャッチーに印象づけるのはなかなかできる芸当ではないなと感じます。
好き嫌いも分かれている1曲ではありますが、
どうしたって「ドルチェ&ガッバーナ」のキャッチーさは認めざるを得ないところ。
このキャッチーさは音楽業界だけでなく、
お笑いにも波及していて、皆、「ドルチェ&ガッバーナ」でどうボケるかの争いです。
◎ココリコ遠藤さん
◎Yes!アキトさん
◎アイデンティティ 田島さん
音楽業界だけでなく、お笑い界まで巻き込んだ人気になっているのは、一度聞いたら忘れられない「ドルチェ&ガッバーナ」があるからではないかと思います。
有名人の「香水」カバーまとめ
②の歌いたくなるにも繋がりますが、この曲をカバーした有名人も多いのなんの!ここでは誰が歌っているかいくつかピックアップして紹介します。
◎香取慎吾
香取くんの場合はMVの再現という事で、
歌
ギター(演奏しているふり)
ダンス
の三役を1人でこなしています。
パロディではあるものの歌もダンスもこなせる香取くんならではの表現方法。
そして、香取くんの声の心地よさたるや。唯一無二感のある歌声は懐かしさすら覚えます。SMAPが解散してから聴く機会がなかったので久しぶりに聴いて、恋しくなりました。
◎宇野実彩子(AAA)
AAAが実質活動休止状態(今年末に活動休止予定)なので、ソロで活動中の宇野ちゃん。
あまり個人の声を聴いた事がなかったので、聴いた時のクセの強さに少しびっくりしました。独特の歌い回しは好き嫌いは分かれそうですが、クセが強いアーティストはハマったら最後。なかなか離れられなくなるのでは!
◎大石昌良
いまや「オーイシマサヨシ」名義でアニメソング界隈では知らない人はいない程の人気を博している彼ですが、もともとはバンドのギターボーカルでした。
そのため、弾き語りもお手のものなのですが、それにしてもギターがギタリストばりに上手すぎる(笑)
左手に寄った映像もあって、ギターを弾く人にもたまらない動画になっています。
もちろん歌も素敵なので、一度で二度おいしいです。
◎横山だいすけ
「おかあさんといっしょ」の元うたのおにいさんでお馴染みの横山さん。
子供向けの歌を歌うだいすけお兄さんの声のイメージが強すぎて、とてつもなく爽やかな「香水」になってます。(アレンジのおかげもあるかも)
全然クズになってないし、きっと香水の匂いじゃなく、爽やかな石鹸の匂いがしそう(笑)
◎サスケ
「青いベンチ」でブレイクしたサスケもカバーしていました。アコースティックギターのイメージがあるのでやはりしっくりきます。二人組というのもあるのでコーラスもなかなかの聞き所!
このようにそれぞれの持ち味を生かした「香水」が聴けて面白いです。他にも有名人の「香水」カバーがあるので数珠繋ぎに観るのも楽しいかもしれません。
最後に
瑛人さんの「香水」は曲がキャッチーなのは当然ですが、キャッチーでもそもそも聴いてもらえない事には好きにも嫌いにもなってもらえません。
聴いてもらえるようになったキッカケであるTiktokとインフルエンサーの力をまざまざと思い知らされました。
そして「歌われる」という形で人気が広がるというのも久しぶりの1曲でした。これからもいろんな人達が歌っていくだろう、この曲。もっと人気が出そうですね。