最初に
TOP30までやってきた!
ここのエリアは曲調にバラつきはあれど、バンド勢が軒を連ねていた印象。新進気鋭から売れっ子までバラエティに富んでいる。それではどうぞ!
ヌマッチノオト的2023年間ランキングTOP50(30位→21位)
30位:日常/Official髭男dism
ボーカル藤原さんの活動休止も挟みはしたものの、今年も素晴らしい曲を提供してくれたヒゲダン。
「日常」はいつものヒゲダンよりもシンプルな構成でかつ、人の温かさを感じる楽曲で、聴くと心が洗われるような気分になった。
仕事や学校など、しんどい日常に向けて書いたと本人達もインタビューで語っていたのを読んだが、まさにピッタリだったねぇ。気分が鬱蒼としていればいるほど効果を発揮しそうである(笑)
包み込むような優しい言葉に励まされた人は髭男ファン以外にもいるのではないだろうか。
アレンジ面としては、転調や華やかな展開などが多いヒゲダンが、比較的淡々としたテンポを奏でるのがかえって新鮮だった。それがまさに変わらずに一定に進む「日常」っぽくて、曲とマッチしている気がして良かったなぁ。
今後も病んだ時に復活したい時に聴くであろう曲だな。
29位:アマリリス/BLUE ENCOUNT
ブルエンが夏に発表した「アマリリス」は爽やかさを感じさせるサウンドに、一歩進むための後押しのような歌詞が乗った元気をくれる1曲だった。
ほとばしる青春ぶりが堪らない。「青春」なんて曖昧な言葉で、人それぞれ違うものだが、誰にでも伝わる「青春」を音で表現しているのはすごいよな。
タイアップ先の野球アニメにも合っていた気がするが、何より今のブルエンにも重なるように聴こえて、今の彼らだからこそ出来た曲なのかも。
今、ベースの辻村さんは単身アメリカで活動中。残りの3人は日本で活動と単身赴任のような活動をしているブルエン。
物理的には離れていてもメンバーであるし、MVのようにリアルで音を重ねれば楽しそうに見えるし。バンドも1つの職業ではあれど、青春感という意味では通じるものがあるよな。
サウンドもギター、ベース、ドラムのオーソドックスなバンドらしい音の重なりで、シンプルなのだが、無垢な感じで素直に音を合わせたように聞こえる。
初めてバンドでスタジオ入って音を合わせて、「楽しい!」みたいな理屈じゃない感覚に似ている。この辺りにも青春を勝手に想像してしまう。
歳を重ねるとこの青春ぶりに眩しさや寂しさも感じる。なかなか青春できることも若い頃に比べれば少なくなるから。
でも、やっぱりいいものだよなという思いもある。
この曲を聴くと漠然と青春めいたことをしたくなる。何かないかな、青春。
28位:フィルムカメラ/文藝天国
今更ながら、はじめましての文藝天国。
初見の衝撃はあれど、綺麗なアルペジオのイントロですぐに心を持っていかれた。その後に聞こえるボーカルのハルさんの歌声は儚いし、メロディは切ない。個人的嗜好がつまりまくっていた。ところどころにカメラのシャッター音が聞こえるのも芸が細かくて好き。
ハルさんの歌声は特に気に入ったなぁ。この歌声があるから、より曲の切なさや儚さの魅力が増している。そんな類の曲が映えそうな歌声をしている。
何もかもが緻密で繊細で、吹けば飛ぶような危うさや脆さも含め、魅力的に聞こえる曲である。もっと深堀りしたいな。
27位:青春を切り裂く波動/新しい学校のリーダーズ
紅白出場も決定と、2023年の顔と言っても過言ではない新しい学校のリーダーズ。
はみ出していく個性のもと、楽曲も個性が強いものが多く、私としては、正直前衛的な彼女たちの曲にそこまでハマれずにいた。
しかし、この「青春を切り裂く波動」は、印象的なギターのイントロから始まり、バンドっぽい音でわりかしまっすぐなロックチューンといった感じだった。普段聴いてる音楽と似ているのでとっつきやすかったのかも。
BiSHなどWACKグループの楽曲を数多く手掛けている、松隈ケンタさんが作っていると知り、「そりゃそうか」と勝手に納得。
「ギターのカッティングかっこいい!」から心を掴まれ、SUZUKAさんの歌声にも魅せられる。
「オトナブルー」の影響で、歌謡曲チックなのに合う歌声をイメージすることが多いが(自分もそう)、こういったロックにも似合う歌声でいいなと。サビの解放感はSUZUKAさんの歌声によるものも大きい。
先のブルエンてはないが、意図せず青春をテーマにした楽曲が続いたな。
26位:マザードラッグ/HIMEHINA
HIMEHINAも去年からちょくちょくお気に入りには選んでいたような気がするが、年間ランキングには初めてのランクイン。
HIMEHINAはもともと歌い方や声が好きだったもんで、結構入れ食いで選んでいたが、この「マザードラッグ」はベースもギターもゴリゴリの楽曲だったので、そりゃもう鬼に金棒状態だ。好きなものに好きなの掛け合わせたら大体良くなるだろうと(笑)
冒頭の奇妙なカ行の呪文は頭にクエスチョンマークが浮かぶが、それと同時にインパクトは十分。この曲を象徴するフレーズになっている。
あとはサビの巻き舌がかなり好きだったな。
サビで登場する単語にやたら「ら」が多いのも狙ってやっているんだろう。定期的に登場する巻き舌の歌い方が気に入った。
激しい曲が聴きたいときには、発表されてからしばらく経ってもこの曲を聴いていたな。
中毒になったのは自分の方だったのかもしれない。
25位:現文|虎視眈々と/BIGMAMA
BIGMAMAも今年アルバムを発表したが、その先行配信となったのがコレ。
激しくも美しい、BIGMAMAの編成を活かした「らしい」1曲は、元来のファンこそ振り向いたんじゃないかと思う。
最近こういった曲調もご無沙汰だったので「待ってました」なテンションになった。重たいリフと流麗なバイオリンの音はどうしてこうも相性がいいのか。
そして、1度溜めて、爆発するサビにもBIGMAMAらしさを感じる。
昔、BIGMAMAのライブに行ったときはリフトやダイブがしきりに行われていたが、この曲にも発射するキッカケがしっかりあるため、熱気あるフロアを思わず想像してしまう。
ここで伝家の宝刀を抜いてきたBIGMAMA。その後のアルバムは最高に良かったので、合わせて楽しんでもらいたい。
24位:Line of sight/SCANDAL
SCANDALも激しい曲を今年になってリリースした。
やはり、コロナ禍後のライブシーンの変化も影響しているのだろうか。声を出すため、盛り上がるために作られたのがありありと分かる。コロナ禍の頃はおとなしめの曲が多かったから特にね。
どのパートも好きなんだけど、この曲はTOMOMIのベースラインが1番好きだった。ベースの暴れっぷりもSCANDALの売りの1つだと勝手に思っている。
久しぶりの反動から、リリース直後の春先めちゃくちゃ聴いてた。辛いニュースも多かったからこの類の曲でなんとか奮い立たせていた気がする。
またライブ向けの激しい曲を期待したくなった1曲だった。
23位:Baddie/IVE
普段K-POPは疎いのだが、妻の影響で聴くようになった。その1つがIVE。今までの曲はポップやキュートな路線だったが、「Baddie」は従来とは真逆のクールにかじを切った作品になった。
かなりベクトルが異なるので、ファンの反応はどうだったのだろうと気になるところだが、私はこの手のクール系もいいなと思った。今までと違うから新鮮に聞こえたのかもしれないけどね。
サビがあるようで無い特殊な構成も個人的には好きだな。
確かにこの手の曲は連続でシングルにするものでもないのは分かるし(笑)IVEの今までのキャラがあっての、変化球だから活きる曲ではある。
でも、猫をイメージしたダンスがあったりもしてクール一辺倒ってわけではないみたい。垣間見えるキュート要素もステキ。
今後もこういったテイストの楽曲を合間に挟んでもらいたい。あくまで合間でね(笑)
22位:地獄でスキップ/名誉伝説
YouTubeの自動再生でたまたま流れて、「お!いいな!」と一目惚れをした楽曲とバンド。忘れないために即座にメモ代わりのポストしたよね。
https://x.com/numacchinooto/status/1715597812690452756?t=QirFWXgbQP6TaIA4oWZbyQ&s=09
イントロのギターのフレーズと鍵盤の食い合わせがいいのと、その間の脱力した「へい!」(ひらがなで表記したくなる)が好きで、入り何秒かで気に入った。「へい」はライブで言いたいもんね。
垂れ流しのYouTubeの音しか情報がない中で良いと思ったのだから、本当に気に入ったんだよなと振り返っても思う。
尖ったギターリフの後から聴こえる歌声は柔らかでこれまたギャップ。ギャップの応酬にもうすっかり耳は虜である。今思えば「地獄でスキップ」というタイトルが既にギャップだな。
あとはCメロも好きでねぇ。
本当に言いたいこと、芯を食った言葉をサビではなくCメロに持ってくるのはポップスあるあるだが、そういう曲が個人的に好きなんですよねぇ。
この曲もCメロにタイトルの意味の真意をみた気がする。
「苦しくて泣きたいけど、幸せなフリをする」
これが「地獄でスキップ」の意味なのだと伏線回収しているようで、これまた好きなポイントになった。
と3分未満の曲だが、好きで溢れる曲になった。おかげで名誉伝説の名前も覚えたし、フォローもさせていただいた。今後の作品にも期待しかない!
21位:辻斬り惑星/MARSBERG SUBWAY SYSTEM
もともとこのバンドのフロントマンである古川さんが好きなのもあってよく聴いているMARSBERG SUBWAY SYSTEM。
初のアルバムが4月に出たのだが、その中のMVがある曲の1つがこの「辻斬り惑星」。
虚しさが漂う歌詞と切なげなメロディがなんとも哀愁を漂わせ、激しくも聞こえるし、哀しくも聞こえる。つらいときのなんともいえない綯い交ぜの感情が音になって現れたようだった。
激しさや疾走感の中に、この温度の切なさを忍び込ませるのはなかなかに芸が細かい。バラエティに富んだアルバムの中でも唯一無二の個性をこの曲は放っていた。
裏で鳴っているアコギのストロークも大好きで、弾き語りしたくなる。
アコギ映え、弾き語り映えしそうな曲も好きなんだよなぁ。アコギ1本で聴ける曲はメロディが良い証拠だと思っているから。
MARSBERG SUBWAY SYSTEMはロックバンド然としたバンドなので、激しい曲を求めてしまうのだが、バラードやこういったミドルテンポの曲も良いの多いので試しに聴いてみてほしいバンドの1つである。
最後に
ということで21位まで発表終了した。
ここまでくると、本当に何回も繰り返し聴いたなぁと思う曲がバンバン出てくる。これより上の順位の曲はさらに聴いているもんな。
良かった曲の個人的な基準「どれだけ繰り返し聴いたか」はこれからもブレずにいきたいなと思う。
次回はTOP20!あなたの好きな曲は入ってるでしょうか?お楽しみに!